こんにちは、デイサービスとショートステイの生活相談員をしているtakumaです。
「生活相談員って大変そう」
「クレーム対応とか板挟みが多い仕事でしょ?」
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
たしかに、相談員の仕事にはプレッシャーやストレスもあります。でも、その中にもしっかりと「楽しさ」や「やりがい」を感じられる瞬間があるんです。
今回は、現役相談員のわたしが実際に仕事をしていて「これがあるから続けられる!」と思った、やりがいを感じる瞬間トップ3をご紹介します。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
・Xにほぼ毎日投稿しています。
・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
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家族やケアマネにうまく提案できたとき
相談員の仕事のひとつに「家族やケアマネジャーへの提案」があります。
利用者さんの状態や希望、家族の悩み、ケアマネのケアプラン……さまざまな情報をもとに、「この人にはこういうサービスが合っているのでは?」と考え、提案していくのです。
たとえば
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家で介護するのが限界に近づいている家族に、「まずはショートステイで休みましょう」と伝えたとき。
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デイサービスの利用に不安を感じている利用者に、「〇〇さんのような方も来られてますよ」と安心できる情報を伝えたとき。
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ケアマネが迷っているプランに対して、「この時間帯なら現場も対応しやすいです」と実務的な視点から助言できたとき。
こうした提案がうまく伝わり、家族やケアマネから
「それなら安心です。お願いします」
「すごく助かりました」
といった言葉をもらえたとき、ものすごく嬉しくなります。
“相談員”という名のとおり、人に寄り添い、信頼され、解決の糸口を見つけられた瞬間は、「やっててよかった!」と心から思える瞬間です。
2. 現場とスムーズに連携して、うまく調整できたとき
生活相談員の大切な役割の一つが「調整役」。
利用者・家族・ケアマネ・看護師・介護職員・管理者など、多くの立場の人たちをつなぐ“ハブ”のような存在です。
実はこの「調整」が、相談員の腕の見せどころでもあります。
たとえば――
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急な利用希望が入ったけれど、現場の負担にならないよう時間帯やサービス内容を工夫して受け入れたとき。
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看護師が懸念していた服薬管理の課題を、ケアマネや家族と連携して解決できたとき。
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現場職員が「ちょっと難しいかも…」と感じていたケースを、事前に情報共有を徹底し、安心して受け入れてもらえたとき。
調整がうまくいくと、現場にも感謝され、ケアマネからの信頼も高まります。
「今回すごくスムーズにいきましたね」「またお願いしたいです」と言われたときは、相談員としての成長を実感できる瞬間です。
難しいからこそ、うまくいったときの達成感はひとしお。
“調整のプロ”としての自分に少しだけ誇りが持てる、そんなやりがいを感じられる瞬間です。
3. 稼働率が上がったとき
「稼働率」と聞くと、ちょっと事務的でドライな印象を持たれるかもしれませんが、相談員にとってこれは非常に大切な数字です。
特にショートステイやデイサービスでは、稼働率=施設の健全な運営に直結します。
稼働率を上げるためには、ただ「利用者を入れる」だけではダメで、
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調整のスピード
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ご家族との信頼関係
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現場との連携
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事前の情報提供やフォローアップ
こうしたひとつひとつの積み重ねがあってこそ、結果として稼働率の向上につながります。
ある月、スタッフと一丸になって努力した結果、
「今月は稼働率95%でした!」
と数字が出たときは、本当に嬉しかったです。
「自分の頑張りが、ちゃんと結果に出ている」
「施設にとっても、現場にとっても、プラスになっている」
そう実感できたときは、大きなやりがいを感じます。
もちろん、稼働率ばかりを追いすぎると無理な受け入れが生じたり、現場とのトラブルも生まれがち。
だからこそ、「無理なく、でもしっかり成果を出す」ことができたときの喜びは大きいです。
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おわりに|「人をつなぐ」仕事だからこそのやりがいがある
生活相談員の仕事は、たしかに大変なことも多いです。
クレーム対応や調整の難しさ、プレッシャーもある。
でも、その一方で――
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人との信頼関係が築けたとき
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チームでうまく連携できたとき
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自分の提案や調整が形になったとき
そんな瞬間に、大きな「やりがい」や「楽しさ」を感じることができます。
人と人との間に立つ仕事だからこそ、難しさと同時に喜びもある。
「ありがとう」の言葉が何よりの報酬になる――それが生活相談員という仕事の魅力です。
これから生活相談員を目指す方、今まさに悩みながら頑張っている方へ。
この記事が少しでも前向きな気持ちにつながれば嬉しいです。
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