こんにちは、takumaです。
わたしは現在、介護施設で生活相談員として働いています。
この記事では、わたしが書いた本『対人援助一年目の教科書』について、紹介していきたいと思います。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
・Xにほぼ毎日投稿しています。
・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
・kindle出版で『 対人援助一年目の教科書: 現役のプロが書いた実践で役立つスキルと心構え』発売しています。
詳しい自己紹介はこちら。
「できないこと」だらけだった一年目
今でこそ、18年ほど福祉の仕事を続けてきましたが、最初の頃は本当に何もできなかったわたし。
そんなわたしの社会人生活のスタートは、病院の医療ソーシャルワーカー(MSW)という仕事でした。
当時のわたしは人と話すことが得意ではなく、患者さんやご家族とうまく話すことができませんでした。
それだけでなく、医師や看護師など、他の職種の人とうまく連携を取ることもできず、仕事の段取りも悪くてミスばかり。
上司や先輩、そして何よりも相談者の方に、何度も迷惑をかけてしまいました。
毎日がつらくて、家に帰るとひとりで「自分ってこの仕事向いてないんじゃないかな…」と悩んでばかり。
仕事に行くのが怖くて、朝が来るのが憂うつな日もありました。
結局、その病院では3年間働きましたが、自信を持てないまま退職することになります。
対人援助の仕事は悩んで当たり前
その後、介護施設で生活相談員として働くことになり、今に至ります。
ですが、その後もずっと順調だったわけではありません。
むしろ、失敗やつまずきの連続でした。
そんな今のわたしが伝えたいのはこれです。
「対人援助の仕事で悩むのは、あなただけじゃない」ということ。
そして、「悩むのはダメなことじゃなくて、真剣に人と向き合っている証拠」だということです。
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相談者とうまく話せない
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常識や先入観にとらわれてしまう
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状況に合った判断ができない
こんな悩みは、対人援助を始めたばかりの人なら誰でも一度はぶつかるものです。
でも、それを乗り越えていくためには、知識や経験も大切ですが、「誰かのリアルな体験」にふれることもとても大事だと思います。
『対人援助一年目の教科書』は、昔の自分への手紙のような本
わたしが書いた『対人援助一年目の教科書』は、まさに新人時代のわたしのように、悩みながら働いている人のための本です。
この本には、わたし自身がこれまで経験してきた失敗やつまずき、そしてその中で得た気づきや学びを、できるだけやさしい言葉でまとめています。
たとえば…
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緊張してうまく話せないとき、どうしたら相手の話をちゃんと聴けるのか
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自分の価値観にとらわれすぎて、相手の気持ちを見落とさないために意識したいこと
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その場その場で「今なにが一番大事か?」を考えるコツ
といったように、どれも現場で実際に使える内容になっています。
この本を書きながら、わたしは何度も「この内容を一年目の自分が知っていたら、きっと気持ちが少しラクになっていたんじゃないかな」と思いました。
「特別な人」じゃなくてもできる
わたしは、特別に頭がいいわけでも、すごい経歴があるわけでもありません。
SNS上で有名なわけでもありませんし、本業でも大きな実績を出していません。
ただ、ひとつだけ言えるのは、「対人援助の現場で人と関わり続けてきた時間」だけは誰にも負けないくらいあるということ。
そして、たくさんの失敗から学び、少しずつ前に進んできたということです。
だからこそ、この本には「誰でもできる、でも忘れがちな大事なこと」をたくさん詰め込みました。
対人援助に向き合うすべての人にとって、ヒントになる一冊になればうれしいです。
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最後に:これから対人援助をはじめるあなたへ
対人援助の仕事は、人と人との関わりの中で成り立っています。
だからこそ、思い通りにいかないことや、自分の無力さを感じる場面もたくさんあります。
でも、その一方で、「誰かの人生にそっと関わる」ことができる、すごくやりがいのある仕事でもあります。
もし今、あなたが「自分には向いていないかも…」と感じているのなら、それはあなたが人と真剣に向き合っている証拠です。
そして、その悩みを乗り越えるヒントは、必ずどこかにあります。
この本が、そんなあなたの心を少しだけ軽くするきっかけになれたら、著者としてこれ以上の喜びはありません。
『対人援助一年目の教科書』はこちらから読むことができます▼
『 対人援助一年目の教科書: 現役のプロが書いた実践で役立つスキルと心構え』