ここでは、デイサービスで算定する単位数から利用料金を求める計算方法についてまとめています。
こんにちは。生活相談員のtakuma(@takuma3104 )です。
わたしの勤務先のデイサービスを例にとって説明していきたいと思います。
わたしの勤務するデイサービスの概要は、以下の通りです。
施設規模 …通常規模
サービス提供時間 …9:15~16:30(7時間15分)
地域区分 …7級地(1単位=10.14円)
要介護1で、自己負担額1割の人がデイサービスを1回利用したとします。
以下、わたしの勤務するデイサービスの算定内容です。
基本利用料 …648単位(7時間以上8時間未満)
入浴加算 …50単位
サービス提供体制強化加算(Ⅰ)ロ …12単位
中重度者ケア体制加算 …45単位
介護職員処遇改善加算(Ⅰ) …上記加算合計単位×5.9%
介護職員等特定処遇改善加算(Ⅱ) …上記加算合計単位×1.0%
1単位 10.14円
ここから、1回あたりの利用料を計算していきます。
まず、基本利用料、入浴加算、サービス提供体制強化加算(Ⅰ)ロ、中重度者ケア体制加算の合計を出します。
648単位 + 50単位 + 12単位 + 45単位 = 755単位 …①
次に、介護職員処遇改善加算(Ⅰ)の単位数、介護職員等特定処遇改善加算(Ⅱ)の単位数をそれぞれ出します。
【介護職員処遇改善加算(Ⅰ)】
755単位 × 5.9% = 44.545
= 45単位(1単位未満の端数は四捨五入です)…②
【介護職員等特定処遇改善加算(Ⅱ)】
755単位 × 1.0% = 7.55
= 8単位(1単位未満の端数は四捨五入です)…③
① ② ③を合計して、1回あたりの単位数を出します。
755 + 45 + 8 = 808単位
808単位が、利用1回あたりの単位数です。
ここからは、利用料金を計算していきます。
1単位が10.14円となりますので
808単位 × 10.14 = 8193.12
= 8,193円 (1円未満の端数は切捨てです)
8,193円が事業所への収入になります。
次に、この8,193円を保険者負担分と利用者負担分に分ける計算をします。
自己負担額が1割の方ですので、保険者に請求する金額は8,193円の90%になります。
8,193円 × 90% = 7373.7
= 7,373円(1円未満の端数は切捨てです)
7,373円が保険者に請求する金額です。
そして、利用者負担額は
8,193円 - 7,373円 = 820円
820円が、利用者へ請求する金額です。
このような計算方法になります。
エクセルなどで計算式が作れていれば、自動で計算ができて楽なのですが、そのような技術が自分にはなくですね…(笑)
毎回手計算をしているわけです。
利用料を計算することってたまにしかないんですけど、それ故に、計算のやり方って忘れてしまうんですよね。
特に、端数は四捨五入だったか切捨てだったかとか、わからなくなってしまうんです。
その都度調べるのが面倒くさかったもので、忘れないようにこのブログで計算方法をまとめてみた次第です。
もしわたしのように計算方法を忘れてしまった方がいれば、参考にしてみてくださいね。