業務スキルとノウハウ

心の余裕が仕事を変える!生活相談員のためのメンタルマネジメント術

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こんにちは、生活相談員のtakumaです。
介護の現場で15年、主にデイサービスとショートステイの生活相談員をしてきました。

生活相談員の仕事は、利用者・家族・職員・外部のケアマネジャー…と、関わる人がとにかく多く、毎日が調整・対応・報告の連続です。やりがいもありますが、正直しんどくなることも少なくありません。

特に悩んでいたのが、「心の余裕がなくなると、仕事が回らなくなる」ことでした。
今回は、そんなわたし自身の経験をもとに、生活相談員として少しでも“心の余裕”を保つためのメンタルマネジメント術をお伝えしたいと思います。

 

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

Xにほぼ毎日投稿しています。

職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。

・kindle出版で『 対人援助一年目の教科書: 現役のプロが書いた実践で役立つスキルと心構え』発売しています。

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「生活相談員ラボ」では、「生活相談員×学び」をコンセプトに、介護・福祉に関する情報発信をしています。

 

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心の余裕がなくなると、何が起きる?

わたしがまだ若手だったころ。
「この仕事、ずっとは続けられないかもしれない」と思った時期がありました。

クレーム対応、急な予定変更、利用者の転倒対応、家族からの厳しい言葉…。
現場で何が起きても相談員が矢面に立つことが多く、常にプレッシャーを感じていました。

その結果、

  • 帰宅しても頭が仕事から離れない
  • 休みの日も電話が鳴るのではと落ち着かない
  • イライラして家族に八つ当たりしてしまう

という悪循環に陥ったのです。

心の余裕がなくなると、視野が狭くなり、判断力も落ち、ミスが増えます。
するとさらに自分を責めて、また余裕がなくなってしまう…。

まさに「負のスパイラル」でした。

メンタルの不調サイン、見逃していませんか?

当時のわたしは、自分の心の状態に気づいていませんでした。
でも今なら、こんなサインにもっと早く気づけたはずです。

  • 朝起きるのがつらい
  • なんでも「めんどくさい」と感じる
  • 小さなミスが増える
  • 人の言葉に過剰に反応してしまう
  • 利用者の笑顔にも気づけなくなっている

こうしたサインが出てきたら、「がんばりが足りない」と自分を責めるのではなく、「少し疲れているのかもしれない」と立ち止まることが大切です。

心の余裕を保つメンタルマネジメント術5選

ここからは、わたし自身が実践しているメンタルマネジメントのコツを紹介します。

① 完璧を求めない「7割主義」

「全員に納得してもらえる対応をしなきゃ」
「ケアマネ・家族・職員、全方位に配慮しなきゃ」
そう思いすぎていた頃は、とにかく疲弊していました。

でもあるとき、「すべての人を100%満足させることは無理」と気づいたんです。
それからは、「まず自分でできる範囲で、7割の対応ができていればOK」と考えるようにしました。

その方が、気持ちが楽になり、結果として良い仕事ができるようになりました。

② 「今ここ」に集中する

ある利用者さんが「今日もありがとうね」と笑顔で言ってくれたのに、
心の中では「さっきのケアマネへの連絡、ちゃんとできたかな…」と気が散っていたことがありました。

そんな自分が嫌で、「今この瞬間を大事にしよう」と意識するようになりました。

送迎中は送迎に集中、面談中は相手の表情に集中。
「今ここ」に目を向けることで、無駄な不安や後悔を減らすことができます。

③ 相談できる相手をつくる

職場の仲間でも、同期でも、他施設の相談員でもいいです。自分の「モヤモヤ」を出せる相手がいるかどうか。

わたしは同じ職場のケアマネジャーと定期的に情報交換をしていて、それが大きな支えになっています。

「自分だけじゃなかったんだ」
「こういう対応もあるんだね」

そうやって、視野が広がり、気持ちも軽くなります。

④ 自分をねぎらう時間をつくる

「よく頑張ってるよ、自分」と言うのは、最初は気恥ずかしいですが、
習慣にすると少しずつ効果が出てきます。

  • おいしいコーヒーを飲む時間
  • 帰りに好きな音楽を聴く
  • 手帳に「今日できたこと」を書き出す

小さなことでいいんです。
自分をねぎらう時間があると、気持ちが整いやすくなります。

⑤ オン・オフのスイッチを意識的に作る

以前は、家に帰っても頭の中は仕事のことばかり。
気づけばスマホでメールチェック、休日も職場からの電話が気になる…。

ですが今は、「帰宅後は仕事のことを考えない」「休日は家族と一緒に過ごす」など、自分なりの“切り替えルール”をつくっています。

この切り替えがあるだけで、仕事に戻ったときの集中力も違います。

心の余裕ができると、仕事は変わる

これらを少しずつ実践するようになると、仕事の質が少しずつ変わってきます。

  • 利用者・家族に余裕をもって対応できるようになる
  • 職員との連携もうまくいくようになる
  • 焦ってミスをすることが減る
  • 「相談しやすい」と言われることが増える

何より、生活相談員という仕事の楽しさを感じることができるようになったのが、一番大きかったです。

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おわりに

生活相談員は、誰かのために頑張る仕事です。
でも、だからこそ「自分のために頑張ること」も必要だと、わたしは思います。

心の余裕は、自然には生まれません。
自分で意識的につくっていくものです。

あなた自身が元気でいられることが、結果的に、利用者さんや職場のためにもなります。

ぜひ、今日から一つでも試してみてくださいね。