介護施設で働く生活相談員として、日々の業務に追われる中でも「目標を持って働くこと」はとても大切です。
しかし実際には、
「なんとなく目標を立てただけで終わってしまう」
「上司に言われたことをやるだけになっている」
そんな現状にモヤモヤを感じている相談員も少なくないのではないでしょうか。
せっかく目標を立てるなら、形だけではなく意味のある目標設定をして、自分自身を確実に成長させたいですよね。
そこでこの記事では、
✅ 目標と目的の違い
✅ やってはいけないNGな目標設定
✅ 成功するための具体的なコツ
をわかりやすく解説します。
よりよい目標設定をして生活相談員としてステップアップするために、ぜひ最後まで読んでみてください。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
・Xにほぼ毎日投稿しています。
・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
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まずは目的と目標の違いを理解しよう
目標を立てよう!と意気込んでも、「そもそも何のために?」があいまいなままでは、行動にブレが出てしまいます。
実は、目標を立てる前に絶対に押さえておきたいのが、「目的」と「目標」の違いをしっかり理解することです。
生活相談員として働く中で、「目の前の業務に追われるだけ」になっていませんか?
そんなときこそ、自分が目指すべき“到達点”を意識することが大切です。
ここではまず、目的と目標の基本的な違いについて、正しく理解しましょう。
- 目的=やるべきこと。最終的にたどり着きたい場所(ゴール)。
- 目標=目的を達成するための手段。短期的で具体的な行動指針。
たとえば、人気アニメ『ワンピース』で言うなら、
- 目的:「海賊王に俺はなる!」
- 目標:「海賊王になるために、今この敵を倒す!」
このように、目的がはっきりしているからこそ、今やるべき「目標」が明確になるのです。
生活相談員であれば、
- 目的:「利用者や家族に信頼される相談員になる」
- 目標:「来月までに傾聴スキルの研修を受ける」「週に1度は利用者との1対1の面談を行う」
このように、目的を土台にして目標を設定することが、日々の行動の指針となり、自分自身を成長させる力になります。
目標設定でやってはいけないNG例
目的と目標の違いを理解しても、実際に目標を立てる段階でつまずく人も多いです。
それは、無意識のうちに「やってはいけない目標設定の罠」にハマってしまうからです。
どんなに素晴らしい目標を立てたとしても、土台が間違っていれば、行動にはつながりません。
ここでは、目標設定でやってしまいがちなNGパターンを具体例とともに紹介します。
NG①:やらない理由を探す
「忙しいから無理かも…」
「うちの施設の環境じゃ難しいよね…」
そんなふうに、目標を立てる前から“できない理由”を考えてしまうことは非常に多いです。
ですが、「できない理由」を考えてしまうと、挑戦する前から自分にブレーキをかけることになります。
成長のチャンスを自分で閉ざしてしまわないよう、まずは「どうすればできるか?」と可能性に目を向ける思考を持つことが大切です。
NG②:他人任せの目標を立てる
「上司に言われたから」「周りがやっているから」といった理由で立てた目標は、自分事になりにくく、継続しません。
自分の意思が伴わない目標は、ちょっとした障害が出た時に簡単に崩れてしまいます。
目標は自分の意思で決めるもの。これを忘れないようにしましょう。
NG③:目標を立てて満足する
目標を立てること自体は素晴らしい行動ですが、「立てただけで満足してしまう」のは非常にもったいないです。
目標を「立てただけで終わり」では意味がありません。重要なのは、目標を行動に落とし込むことです。
実行に移して、はじめて目標に意味が生まれます。
成功する目標設定のコツ
では、実際に行動につながる目標を立てるには、どうすればいいのでしょうか?
生活相談員という忙しい職種だからこそ、現実的で、続けられる目標設定が必要です。
ここでは、今日から実践できる成功するための3つのコツをご紹介します。
コツ①:期限を決める
「そのうちやろう」では、なかなか行動に移せません。
目標には必ず期限を設定し、「いつまでに達成するか?」をはっきりさせましょう。
例:「今月中に1冊本を読む」「3ヶ月以内に傾聴研修を受ける」
期限を切ることで、日々の行動が具体的になり、途中の振り返りもしやすくなります。
コツ②:目標を紙に書く
目標を立てたら、頭の中だけに留めず、見える形にすることが大切です。
紙に書く、スマホのメモに残す、ホワイトボードに貼るなどして、日常的に目に入るようにしましょう。
「見える化」することで、意識が高まり、自然と行動につながりやすくなります。
コツ③:今の自分の立ち位置を把握する
いきなり大きな目標を立てると、達成できずに挫折する可能性があります。
まずは自分のスキル・経験・現状を見つめ直して、現在地を正確に把握することが大切です。
例:「まずは〇〇の基本を学ぶ」「現場で1つずつ実践してみる」
自分は今どこにいるのか、自身のスタート地点を明確にすることで、ゴールまでの道のりも見えてくるものです。
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まとめ
生活相談員という仕事は、人との関わりや多職種連携など、日々さまざまな課題に直面します。
そんな中でも、自分の「目的」=なりたい姿が明確になっていれば、目の前の仕事にも意味を持たせることができます。
目標は、あくまでも目的に近づくための「通過点」です。
小さな目標をコツコツ達成することで、やがて大きな成長につながります。
ぜひ今日から、自分の目的を見つめ直し、目標を明確にしてみてくださいね。
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