物を売る体験から知る価値提供の本質
先日、人生で初めてフリーマーケットへの出展に挑戦してきました。
普段は介護の現場でサービスを提供する仕事をしていますが、今回売ったのは形のある「物」。実際に自分の手で物を売り、その対価としてお金をいただくというシンプルな体験を通して、想像以上に多くの気づきがありました。
今回は、フリマ出展を通じて感じた「物を売ることの難しさ」と、そこから見えてきた価値提供の本質についてお話しします。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。
・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
・Xでも発信しています。
詳しい自己紹介はこちら。

書籍第2弾!『学び続ける生活相談員』が Kindleにて発売中です!

学び続ける生活相談員: キャリアを腐らせない福祉職の思考習慣
380円。ちょうど「カフェのコーヒー1杯分」のお値段です。その1杯を、あなたの10年後のキャリアを守る知識に変えませんか?
Kindle Unlimited会員なら、今すぐ「0円」で読み放題。
「万人受けするもの」はない。個別性の難しさを痛感
フリマの会場には、子どもからご年配の方、男性・女性まで本当に幅広いお客様が来場されます。
実際にブースに立って痛感したのは、「万人受けする商品やアプローチなんて存在しない」ということでした。
- 相手がどういったものを望んでいるのか?
- 何を探していて、何が好みなのか?
当たり前のことですが、人それぞれ違います。年齢や性別が違えば、響くポイントもまったく変わってきます。
これは日々の介護や相談業務でも同じです。目の前の「一人」をしっかり観察し、相手が求めているものに合わせて個別的に考えていくことの大切さを、改めて突きつけられた気がしました。
「サービス提供」でお金を得る感覚を見つめ直す
普段の仕事では、介護サービスを提供し、それに対してお金が入ってくる仕組みの中にいます。どこか「サービスを提供してお金が入ってくるのが当たり前」という感覚に陥っていたのかもしれません。
しかし、フリマでは「『ありがとうございます』と伝えて物を手渡し、その対価として直接お金をもらう」という非常にシンプルな取引が行われます。
このプロセスを体験したとき、「シンプルだからこそ、物を売ってお金を得る・価値を届けるということは本当に難しいことなんだ」とハッとさせられました。普段の業務では見えにくくなっていた「対価をいただくありがたみ」を再確認する、とても良い機会になりました。
相手に合わせた「接客の間合い」とトークのバランス
接客の現場で特に考えさせられたのが、お客様との「距離感(間合い)」と「話し方」です。
わたし自身、普段買い物をする時は「あまり店員さんに話しかけられたくないタイプ」です。そのため、基本的には押し売りにならず、必要以上に話しかけない間合いを意識していました。
しかし、買い物に来る方のタイプは様々です。
- 会話そのものを楽しみに来ている方には、フランクに会話のキャッチボールを楽しむ。
- じっくり品物を見たい方には、過度な声をかけずに見守る。
- お子さんには、敬語にならず親しみやすいトーンで接する。
- 少しフォーマルな雰囲気の方には、丁寧な言葉遣いで対応する。
フランクな方に対してへりくだりすぎると会話のタイミングがずれてしまいますし、きっちりした方にフランクすぎても失礼になります。「自分の感覚」だけで接するのではなく、相手の雰囲気やペースに合わせて接し方を変える柔軟性が求められるのだと実感しました。
◆ 生活相談員の基礎知識はこちら
◆ おすすめ書籍はこちら![]()
◆ さらに深く学ぶなら
◆ 介護の資格・転職なら
まとめ
初めてのフリーマーケット出展は、単に不用品を売る時間ではなく、「相手がどんなものを欲しているのか、それに対してどんな価値を提供していくのか」を深く考えさせられる最高の体験となりました。
お客様のパターンは一つではありません。
- 相手が何を求めているのかを深く察する
- 相手の雰囲気に合わせて接し方やトークの間合いを変える
- 対価(信頼や感謝)をいただくことの重みを忘れない
この気づきを大切にしながら、明日からの接客や対人関係、そして日々の仕事に活かしていきたいと思います。
皆さんも、普段とは違う環境に挑戦してみると、思いがけない「本質の学び」に出会えるかもしれません。
