「もっと泊まりたい」と思われるショートステイを目指して
「できれば自宅で過ごしたい」
ショートステイ(短期入所生活介護)を利用される方の多くは、本音ではそう思われています。
ご家族の介護負担を減らすために利用日数を少しずつ増やしてみても、最初は「いつ帰れるの?」と繰り返し確認されるケースが少なくありません。
しかし、介護の現場ではときに、驚くような心境の変化に出会うことがあります。
最初は乗り気でなかった方が、ある日突然「もっと泊まりたい」とおっしゃる——。その言葉の背景には、ご本人の心身の変化と、ご家族に対する深い思いが隠されていました。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
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「家にいたい」から「もっと泊まりたい」への変化
今回お話しする利用者さまも、もともとはショートステイがあまり好きではなく、自宅で過ごすことを強く希望されていました。ご家族の介護負担を軽減するため、2泊3日、3泊4日、4泊5日……と少しずつ利用日数を増やしていた段階です。
そんな中、ご本人の転倒などをきっかけに、自宅での生活がこれまで以上に大変になってしまいました。ご家族にとっても、介護を続けていくのが限界に近づいている状況でした。
ご本人は、そうしたご自身の身体の変化やご家族の大変さを、言葉以上に感じ取られたのだと思います。自分なりに考え、腹をくくったかのように出たのが、「もっと泊まりたい」という言葉でした。
気持ちの変化に寄り添うサービスの価値
身体の状態が変われば、生活のあり方も、ご本人の気持ちも変化していきます。その変化のタイミングで、「ショートステイ」というサービスがすっと心と生活にフィットすること。それが介護現場においてとても大切だと感じます。
また、ご利用者の中には「泊まるならここがいい」と受け入れ、ショートステイを日常の生活リズムの一部として自然に組み込まれている方もいらっしゃいます。
ご本人にとってもご家族にとっても、「仕方なく行く場所」ではなく「安心して利用できる使い勝手の良い場所」になること。
「ここなら泊まりたい」と本人から言っていただけるような環境づくりを、目指していきたいですね。
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まとめ
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利用者の「泊まりたくない」は状況次第で変わる
身体やご家族の介護状況の変化をきっかけに、本人が気持ちを切り替える瞬間があります。
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変化のタイミングにフィットする支援
心身の変化に応じて、居心地がよく無理のないサービスを提供することが重要です。
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本人も家族も安心して使える場所へ
「ここなら泊まりたい」と思ってもらえるショートステイ作りが、介護負担軽減とご本人の安心の両立につながります。
