※当サイトではアフィリエイト広告を使用しています

求人情報を見ていると、ふと疑問や切なさを覚える瞬間はありませんか?

社会福祉士の求人を探すと、地域にもよりますが月給は20万円前後、中には基本給が10万円台の事業所が目に付きます。一方で、ケアマネジャー(介護支援専門員)の求人を見ると、月給30万円台や20万円台後半の募集が珍しくありません。

スクーリングや国家試験を経て取得する社会福祉士ですが、なぜケアマネジャーと比べてここまでの給与差が生まれてしまうのでしょうか。

今回は、求人データの比較から見えてきた「福祉資格の現実」と、「社会福祉士が今後どうやって自身の価値を高めていくべきか」について整理して解説します。

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。

・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。

職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。

Xでも発信しています。

詳しい自己紹介はこちら

takuma
takuma
このブログ「生活相談員ラボ」では、「生活相談員×学び」をコンセプトに、現場のリアルと学びをつなぐヒントをお届けします。

 

Check it out!

書籍第2弾!『学び続ける生活相談員』が Kindleにて発売中です!


学び続ける生活相談員: キャリアを腐らせない福祉職の思考習慣

380円。ちょうど「カフェのコーヒー1杯分」のお値段です。その1杯を、あなたの10年後のキャリアを守る知識に変えませんか?

Kindle Unlimited会員なら、今すぐ「0円」で読み放題。

社会福祉士とケアマネで給料差が生まれる3つの理由

同じ福祉領域の専門職でありながら、なぜ提示される金額にこれほどの差があるのでしょうか。その構造的な理由は大きく分けて3つあります。

1. 「業務独占」か「名称独占」かの違い

ケアマネジャーは、介護保険制度において「ケアプランの作成」という明確な役割を担っています。事業所にとっては「ケアマネがいなければ請求が立てられない=直接的な利益を生む存在」であるため、高い給与を払ってでも確保するメリットがあります。

一方、社会福祉士は「名称独占」資格です。生活相談員や医療ソーシャルワーカー(MSW)の配置において、必ずしも社会福祉士でなければならない場面は限られており、事業所経営における必須性が高まりにくい側面があります。

2. 事業所の収益構造(診療報酬・介護報酬)

医療機関や福祉施設の多くは、公的価格(診療報酬・介護報酬)に基づいて運営されています。そのため、看護師やリハビリ職(PT・OT・ST)のように直接的な報酬加算に結びつきやすい職種と比べ、相談業務を中心とする社会福祉士には十分な人件費を配分しにくい経営構造があります。

3. 資格必須となる「地域包括支援センター」の給与体系

社会福祉士の資格が実質必須とされる代表的な職場に「地域包括支援センター」があります。しかし、行政からの委託事業や定められた予算枠の中で運営されているケースが多く、個人の努力で大幅に給与を跳ね上げることが難しいのが現状です。

これからの社会福祉士に求められるキャリア戦略

資格取得のハードルに対して提示される給与水準を見ると、「このまま組織に属しているだけで良いのだろうか」と感じる方も多いのではないでしょうか。

しかし、社会福祉士という資格や培ってきた援助技術そのものに価値がないわけではありません。大切なのは「資格をどう活かし、どこで価値を発揮するか」という視点です。

今後、自身の価値と収入を高めていくための具体的な戦略を3つ紹介します。

ダブルライセンスで「業務独占」の強みを掛け合わせる

社会福祉士としての相談援助技術や制度理解をベースに、ケアマネジャーや主任ケアマネジャーの資格を取得する戦略です。「名称独占の深い援助視点」と「業務独占の明確な市場ニーズ」を掛け合わせることで、福祉業界内での希少性と評価を確実に高めることができます。

個人としての発信力・発信媒体を持つ

組織の給与体系だけに依存するのではなく、専門知識や現場での気づきを外部へ提供していくアプローチです。Webでの情報発信や執筆活動、講師業務など、組織の外側に自分の市場価値や個人としてのスキルを積み上げていく姿勢が重要になります。

制度の枠を超えた「本質的な対人援助技術」を磨く

単に手続きや調整を行うだけでなく、複雑化する個人の課題や地域課題を紐解き、包括的に支援するコーディネート能力を磨き続けることです。こうした高度な対人援助技術は、制度変更やAIの台頭があっても代替されにくい強力な強みとなります。

 

生活相談員ラボは「生活相談員×学び」がコンセプトのブログです

生活相談員の基礎知識はこちら

おすすめ書籍はこちら

さらに深く学ぶなら

【ストアカ】まなびのマーケット

聴く読書『Amazon Audible(オーディブル)』

介護の資格・転職なら

LECの通信講座

大原学園専門学校 介護福祉系

介護の転職なら『介護求人ラボ』

まとめ

求人票の数字だけを見ると、現実に寂しさを覚えることもあります。しかし、社会福祉士が持つ「人と地域を包括的につなぐ視点」は、これからの社会でより一層求められるものです。

提示された給与や組織の枠組みだけに縛られず、自分の知識や経験をどのように拡張していくか。一度立ち止まり、これからの働き方やキャリア戦略を見つめ直してみてはいかがでしょうか。