昭和の上司にモヤモヤ。令和の時代における残業と自己責任のバランス
先日、職場の上の世代の方から、こんな提案がありました。
「みんなで話し合ってイベントを企画していこう。そのために、昼休みや仕事終わりの時間を使ってみんなで集まろうじゃないか」
……これ、今の時代だと完全にアウトな発言ですよね。 勤務時間外に自分の時間を使って働く、いわゆる「サービス残業」を暗に求めているわけですから。
わたし自身、昔ながらの「仕事のために時間を惜しまず使う」という発想の背景や気持ちは理解できるタイプです。しかし、昨今の働き方改革の波がある中で、その感覚をそのまま押し付けるのはもう無理があります。会社が拘束できるのはあくまで就業時間内であり、それ以上を求めるなら正当な残業代を支払うべきです。残業代が出ない中でのサービス残業は、シンプルにルール違反です。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
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白黒つけられない「働き方」の難しさ
かといって、「従業員の権利」だけを完全に主張しすぎるのも、どこか窮屈さを感じてしまいます。
「就業時間外は一歩も会社のために動きません」と割り切る一方で、「じゃあ就業時間は1ミリの無駄もなく、すべて仕事の成果だけに集中してフル回転しているのか?」と言われると、それもまた難しいところです。
お互いにガチガチのルールで白黒つけてしまうと、逆に息苦しい職場になってしまう。日本には海外のようなシビアな割り切り文化がまだ定着していないからこそ、この絶妙なバランスの取り方に悩む人は多いのではないでしょうか。
「人より抜きんでる」ための自己投資としての残業
もうひとつ考えてしまうのが、「時間外にどれだけ時間をかけたか」が、他者と差別化を図るための大きな武器になるという現実です。
人と同じことをして、人よりも高い成果を出すには、よっぽど飛び抜けた能力が必要です。ごく普通のわたしたちが同じように働いていては、同じような結果しか得られません。
だからこそ、「人よりも多くの時間をかけてスキルを磨く」「経験を積んで、どこでも食っていける力をつける」というアプローチは、昔も今も成長のための強力な選択肢のひとつです。
「残業=悪」として一律にすべてをなくしてしまうことで、結果的に個人の成長機会や、ビジネスパーソンとしての力が弱くなってしまう側面もある——これもまた事実なのだと思います。
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大事なのは「強制されない自由」と「伝え方」
結局のところ、どう向き合うのが正解なのでしょうか。
わたしなりの結論としては、「個人の選択に委ねられるべき」だと思っています。
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時間をかけてでもスキルを磨きたい人は、自己責任と納得の上で動けばいい。
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一方で、定時で帰ってプライベートを充実させ、人並みの成果で満足したい人は、それでいい。
要は「強制されるべきものではない」ということです。
そしてもうひとつ重要なのは、「伝え方」なのだと感じます。今回の上司のように、昔の感覚のまま言葉にしてしまうと、どうしても時代錯誤な「ブラック発言」として受け取られてしまいます。同じ「もっと良くしていこう」という想いであっても、今の時代にフィットした言葉選びや伝え方ができれば、周囲の受け止め方も大きく変わるはずです。
正解のない難しいテーマですが、皆さんは「時間と仕事の向き合い方」について、どう感じますか?
