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職場やチームで

「新しいルールを導入しよう」

「新たな取り組みを始めよう」

と決まったものの、いつの間にか立ち消えになってしまった経験はないでしょうか。

何かを新しく始める際、多くの人が「何を追加するか」ばかりに意識を向けがちです。しかし、現場のキャパシティや個人の時間は決して無限ではありません。

新しい取り組みを定着させ、確実に成果へつなげるために不可欠な「引き算の思考」について解説します。

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。

・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。

職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。

Xでも発信しています。

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このブログ「生活相談員ラボ」では、「生活相談員×学び」をコンセプトに、現場のリアルと学びをつなぐヒントをお届けします。

 

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新しい取り組みが途中で挫折する原因

新しい業務やルールを定着させるには、単に「作業を実行する時間」だけでなく、手順を覚える・環境を整えるといった初期コスト(手間・エネルギー)がかかります。

すでに日々の業務でキャパシティが埋まっている状態で、さらに新しいタスクを上乗せすると、次のような問題が発生します。

  • 限界まで伸び切った輪ゴムのように余力がなくなる

  • 無理な詰め込みにより、どこかにしわ寄せやミスが生じる

  • 突発的なトラブルに対処できず、新しい取り組み自体が後回しになる

「無駄を省けば時間は作れるはずだ」という精神論だけでタスクを追加しても、現場に遊び(余白)がなければ柔軟な動きは取れなくなってしまいます。

業務改善を成功させる「引き算の思考」3つのステップ

新しい仕組みを確実に軌道に乗せるには、「足し算(新しく始めること)」と「引き算(やめること)」を必ずセットで検討することが重要です。

ステップ 実行内容 期待できる効果
1. 可処分容量の認識 チームや個人の時間・体力がすでに満杯である前提に立つ 無理な計画によるパンクを未然に防ぐ
2. 「やめること」の決定 タスクを1つ増やす際、既存の業務を1つ「廃止」または「簡略化」する 物理的な作業時間と精神的負担を確保する
3. 「余白」の確保 スケジュールやリソースをあえて100%埋めない 予期せぬトラブルや仕様変更にも柔軟に対応できる

「引き算」を組織で実践するための具体策

チームや職場の中で「引き算」を進めようとすると、「それは本当に無駄なのか?」「誰がやめる判断をするのか?」といった壁にぶつかることがあります。組織としてスムーズに引き算を行うための実践ポイントです。

「業務のリストアップ」と可視化

まずは全員が抱えている業務をすべて書き出し、「必ずやるべきこと」「実は簡略化できること」「慣習で続けていること」に分類します。

減点方式ではなく「仕組み」として見直す

「無駄な動きをしているから時間が足りないのだ」と個人の要領の悪さに帰結させるのではなく、「業務フローそのものに重複がないか」という仕組みの視点で話し合います。

「まず1ヶ月試してみる」のスモールステップ

完全にやめるのが難しい場合は、「1ヶ月だけこの報告書を簡略化してみる」といった仮運用期間を設けると、周囲のハードルも下がります。

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まとめ

新しい取り組みを成功させるカギは、勢いや根性論ではなく「リソースの管理」にあります。

「何かを新しく始めるなら、まずは既存の何かをやめて余力を作る」

この引き算の視点を業務改善のプロセスに組み込むことで、無理なく持続可能なチーム環境を作ることができます。業務を新しくスタートさせる際は、ぜひ「何を削るか」から議論してみてください。