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デイサービスの契約などでご利用者のご自宅を訪問すると、その方の暮らしや人となりがダイレクトに伝わってきます。綺麗に整えられたお宅、趣味の物に溢れたお部屋など、まさに千差万別です。

しかし、支援者として他人の「生活空間(内側)」にお邪魔する訪問業務には、ときにちょっとした苦労や葛藤もつきまといます。その代表格とも言えるのが「訪問先でのタバコ問題」です。

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。

・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。

職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。

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このブログ「生活相談員ラボ」では、「生活相談員×学び」をコンセプトに、現場のリアルと学びをつなぐヒントをお届けします。

 

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訪問現場で感じる「内と外」の感覚の違い

先日、契約のためにご家族と同席のもと訪問した際、途中でご家族がタバコを吸い始められる場面がありました。

支援者個人の感覚としては「人が来ている場では吸わないのがマナー」と感じてしまいがちですが、相手にとってみればそこは紛れもない「自分の家(内側)」です。悪気があるわけではなく、長年の習慣や日常として「家でタバコを吸う」ことが当たり前になっているからこその行動と言えます。

  • 外から来た人(支援者):「煙や匂いが苦手」「煙草の害が気になる」

  • 住んでいる人(ご利用者・ご家族):「自分の家だから日常通り過ごしているだけ」

相手に悪気がないからこそ、「禁煙してください」とはなかなか言い出しづらく、支援者が静かに耐える状況になりやすいのが現実です。

なぜ「配慮のなさ」が生まれてしまうのか?

こうしたギャップが生まれる背景には、人間の「習慣化」が大きく関係しています。

誰しも自分の家の中ではリラックスしており、無意識のうちに自分のルール(日常)で動いています。「外から来た人がどう感じるか」「どう見えるか」という客観的な視点は、どうしても働きにくくなるのが自然な状態です。

決して相手が配慮のできない人なのではなく、「日常になりすぎていて、他者の視点に気づくきっかけがない」という構造があるのだと理解しておくと、無駄な感情的摩擦を減らすことができます。

アウェイの現場とどう向き合うか

事業所の看板を背負って個人宅に伺う以上、相手のホーム環境を頭ごなしに否定することはできません。訪問援助という仕事の性質上、ある程度は「受け入れていく宿命」として捉える割り切りも必要になります。

ただし、どうしても煙が辛い場合や健康上の影響が気になる場合は、個人で抱え込まずに以下のステップで対策を考えることが大切です。

  • 課題を事業所内で共有する 「〇〇様宅はタバコの煙が強い」といった情報をチームで共有し、必要に応じて訪問担当者を調整したり、対策を協議する。

  • 契約時や事前の連絡で緩やかにルールを伝える 「喘息持ちのスタッフがいるため」「健康管理の観点から」など、角が立たない理由を添えて事前の協力をお願いする仕組みをつくる。

訪問現場では、相手の生活スタイルを尊重することと、自分自身のメンタルや健康を守ることのバランスが求められます。「相手の日常の延長線上にお邪魔している」という前提を持ちつつ、上手な距離感とチームでのカバー体制を整えていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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