【生活相談員】デイサービスの利用率向上は「ネットワーキング」で解決する
「上層部からデイサービスの利用率を上げろと言われるけれど、数字ばかり追う営業は気が進まない……」
現場で働く生活相談員の方なら、一度はこのような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。
先日参加した社会福祉士の研修(テーマ:地域資源とネットワーク作り)を通じて、この「利用率低下」という課題をソーシャルワークの視点で捉え直す重要性に気づきました。
結論からお伝えすると、デイサービスの利用率向上に必要なのは単なる「営業活動」ではなく、自事業所を地域資源として開く「ネットワーキング」です。
今回は、経営のプレッシャーを前向きなモチベーションに変える考え方のプロセスをお伝えします。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。
・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
・Xでも発信しています。
詳しい自己紹介はこちら。

書籍第2弾!『学び続ける生活相談員』が Kindleにて発売中です!

学び続ける生活相談員: キャリアを腐らせない福祉職の思考習慣
380円。ちょうど「カフェのコーヒー1杯分」のお値段です。その1杯を、あなたの10年後のキャリアを守る知識に変えませんか?
Kindle Unlimited会員なら、今すぐ「0円」で読み放題。
社会福祉士・生活相談員に求められる「地域資源」の役割
研修の中で改めて実感したのは、社会福祉士や生活相談員における「地域資源」へのアプローチの基本です。
-
地域の社会資源を正確に把握する
-
必要な資源がなければ、新たに開発する
-
すでに存在する資源を適切にコーディネートする
買い物の支援や移動の確保など、地域ごとに抱える課題は様々です。どれほど優れたサービスや事業所が存在していても、「必要な人に届くルート」がなければ機能しません。
そして、そのルートを作るために欠かせないのが日頃からのネットワーク作りです。
デイサービスの利用率低下は「ネットワーキング不足」が原因?
自分の勤務するデイサービスに目を向けてみると、近年はご利用者の利用率低下が大きな課題になっていました。
上からの「稼働率を増やせ」という経営的な指示をそのまま受けると、どうしても「売り込み」のような感覚になり、モチベーションが上がりにくくなります。
しかし、ソーシャルワークの視点に立って考えてみました。
-
自分たちのデイサービスは、地域に必要な機能・価値を提供できているか? → 間違いなく地域に必要な資源である
-
それなのに利用につながらない理由は何か? → 事業所が存在や魅力を「外に開く動き(ネットワーキング)」が不足している
つまり、利用率が上がらない問題の本質はサービスの質や営業力の差ではなく、「地域のネットワークに正しく組み込まれていないこと」にあったのです。
「ケアマネ営業」をソーシャルワークとして捉え直す
今年度の職場目標に「ケアマネジャー向けの説明会」が入っているのですが、実はこれまであまり前向きに取り組めずにいました。
ですが、「ネットワーキング」という視点を得たことで、捉え方が180度変わりました。
-
変更前: 上から言われたからやる、単なる「集客のための営業活動」
-
変更後: 地域に必要な資源(自事業所)を正しく届けるための「ネットワーク構築(ソーシャルワーク)」
自事業所の強みや支援内容を外にオープンに発信し、ケアマネジャーさんに正しく認知してもらうこと。これは売上のためではなく、地域で困っているご利用者と必要な支援を結びつけるための大切な支援プロセスそのものです。
思考を切り替えただけで、面倒だと感じていた説明会の準備が一気に「やりがいのある仕事」へと変わりました。
◆ 生活相談員の基礎知識はこちら
◆ おすすめ書籍はこちら![]()
◆ さらに深く学ぶなら
◆ 介護の資格・転職なら
まとめ
デイサービスの利用率向上に悩んだときは、「どうやって売り込むか」ではなく、「自分たちのサービスは地域に対してオープンになっているか?」を考えてみてください。
-
自事業所の強みを正しく整理する
-
地域やケアマネジャーに向けてオープンに情報発信する
-
信頼関係をベースとしたネットワークを構築する
「数字を追う営業」から「地域資源を正しく届けるネットワーキング」へ。視点を少し変えるだけで、日々の課題解決に向けたアプローチとモチベーションは大きく変わります。
目の前の業務に追われがちな毎日ですが、自事業所を地域にひらく取り組みを、一歩ずつマイペースに進めていきましょう。
