ケアプランデータ連携システム導入のリアル|使って分かったメリットと課題
今回は、わたしの事業所(デイサービス・ショートステイ)でも本格的に運用が始まった「ケアプランデータ連携システム」について、現場のリアルな進捗と、実際に使ってみて見えてきたメリットや、ちょっとした使いにくさについてシェアしたいと思います。
同じように導入の過渡期で悩んでいる相談員やケアマネの参考になれば幸いです。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
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ケアプランデータ連携システム導入のメリット
システムを導入して、まずは「お試し」として顔なじみの居宅介護支援事業所のケアマネジャーさんとデータ連携をスタートさせてみました。
実際にやってみると「なるほど、こんな感じか!」と手応えをつかむことができ、今月は新たに3件の事業所と連携を開始。さらに、普段から付き合いのある事業所さんから「そっちシステム始まってます?」と声をかけられ、来月から連携を広げる約束もできました。
データ連携システム自体の操作は、一度繋がってしまえばそれほど難しいものではありません。
それ以上に、「お互いの状況を確認し合いながら進める動き」という、人対人のコミュニケーションが生まれたことが大きなメリットだと感じています。
地域のケアマネジャーさんの集まりでも、「あそこはもう始まっている」「まだ準備中」といった情報が少しずつ共有されるようになってきました。まずは今関わりのある居宅さんから、少しずつ輪を広げていければと思っています。
使って分かった実務上の課題
順調に見えるデータ連携ですが、実際に日々の業務で回してみると、かなり細かい「使いにくさ」が見えてきました。
それが「端末(パソコン)の制限と履歴の同期問題」です。
このシステムは基本的に「事業所番号ごと」に管理されます。 わたしのように、デイサービスとショートステイを一括で管理している分には問題ないのですが、同じ法人内に居宅介護支援など他のサービスがある場合、実務上の不便が発生します。
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パソコン2台で使おうとすると、2台目の端末では1台目の送信・受信履歴が見られない
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結局、特定の「1台のパソコン」でしか作業ができない
実務では、わたしがパソコンを使っている時に、他のスタッフ(居宅のケアマネさんなど)が別のパソコンで作業をしたい場面が多々あります。しかし、別端末で履歴が共有されないとなると、結局「わたしのパソコンで一括処理する」か「ケアマネさんの分までわたしがデータ操作をする」ということになりかねません。
業務効率化のためのDXのはずが、かえって「特定の端末と人に業務が集中してしまう」という新たな手間を生んでしまっているのが、現在の課題だと感じています。
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まとめ
今は間違いなく、介護業界におけるデジタル化の「過渡期」です。
国やシステム会社が想定する「スマートな運用」と、現場の「1法人で複数サービスを運営し、複数人でパソコンを共有する」という実態には、まだまだギャップがあります。
ただ、こうした細かい問題点も、現場で実際に動かしてみたからこそ見えてきた貴重な体験です。
後から振り返ったときに「システムが始まった当初は、こんな試行錯誤をしながら広げていったんだな」と振り返れる記録になればと思っています。
皆さんの事業所では、ケアプランデータ連携システムの運用、うまくいっていますか? ぜひ現場の声や工夫などを教えていただけたら嬉しいです。
