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梅雨時期から真夏にかけて、デイサービスで最も警戒すべきリスクのひとつが高齢者の脱水症状・熱中症です。

高齢者は加齢に伴い「暑さ」や「喉の渇き」を感じにくくなるため、ご本人が気づかないうちに脱水が進んでしまうケースが少なくありません。特にひとり暮らしの方やご家族のサポートが得られにくい場合、自宅での予防が難しく、デイサービス来所時の対応が命を守る鍵となります。

本記事では、介護現場で今すぐ実践できる脱水予防の基本と、見落としがちな4つの観察ポイントを分かりやすく解説します。

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。

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職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。

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高齢者が脱水症を起こしやすい理由

対策を立てる前に、まずは高齢者が脱水になりやすい背景を理解しておくことが大切です。

  1. 体内の水分量の減少(若年層より体内の水分保持量が少ない)

  2. 感覚機能の低下(暑さや喉の渇きを感じにくい)

  3. 腎機能の低下(尿を濃縮する力が弱まり、水分が排出されやすい)

これらの理由から、職員側が主導して水分摂取と体調の変化を管理する必要があります。

デイサービスで実践すべき4つの脱水・熱中症対策

1. 飲み干したかの確認とおかわりのアプローチ

来所時の水分補給は基本ですが、ただお茶を出すだけでは不十分です。

  • 摂取量の正確な把握: コップを飲み干しているか確認し、飲めていれば「冷たいお茶、もう少しおかわりいかがですか?」と積極的にアプローチします。

  • 回数を分ける: 一度に多く飲めない方には、少量ずつ提供回数を増やす工夫が効果的です。

2. エアコン+扇風機による室温・湿度管理

「家が暑いからデイサービスで涼みたい」という利用者様も多くいらっしゃいます。快適で安全な環境づくりは不可欠です。

  • 室温の目安: 26〜28℃前後に設定し、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させます。

  • 湿度のコントロール: 湿度が高いと汗が蒸発せず体に熱がこもります。除湿(ドライ)機能を活用し、湿度50〜60%を目安に保ちましょう。

3. 熱こもりサインを見逃さない全身観察

体温計などの数値だけに頼らず、見た目や様子の変化といった五感をフルに使って異変を察知することが大切です。

特に注意したいのが、異常なほど大量の汗をかいている様子や、逆にこの暑さの中で全く汗をかいていない状態です。また、唇や皮膚がカサついて乾燥していたり、来所直後にいつもと違う極端に早いペースで水分を飲み干したりする場合も、体内に熱がこもっているサインかもしれません。

もし熱がこもっていると感じたら、すぐに服の中に風を送って空気を通したり、冷却シートや保冷剤によるクーリングを行ったりして、速やかに体から熱を逃がす応急ケアを行いましょう。

4. 季節にそぐわない服装(厚着)のチェック

意外と見落としがちなのが衣類の確認です。

認知機能や感覚の低下により、真夏でも春物の厚手の上着や長袖を着て来所される方がいます。 来所時に職員が確認し、必要に応じて脱ぎ着をサポートするとともに、ご家族やケアマネジャーと連携して季節に合った衣類の準備を依頼しましょう。

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まとめ

デイサービスにおける脱水・熱中症予防は、水分を勧めるだけでなく「室温・湿度の環境調整」と「観察による早期発見」をセットで行うことが重要です。

現場スタッフ全員で観察ポイントを共有し、暑い季節もご利用者が安全・快適に過ごせる環境を整えていきましょう。