親に終活を勧めるきっかけは?誕生日にエンディングノートを贈る理由
先日、92歳になる母方の祖母のお葬式がありました。 久しぶりに親戚が集まり、おばあちゃんとの思い出を懐かしむと共に、参列した小学生の子どもたちにとっても「命について考える」本当に貴重な経験となりました。
そして、こうした「お葬式」というタイミングだからこそ、普段は話せない「自分の家のこれからの未来」について、父親と深く話す機会が持てました。
今回は、我が家が直面している課題と、それに対して「エンディングノート」をどう活用しようと決めたのかについてお話しします。親の終活の切り出し方に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
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知的障害を持つ弟の将来と、親の「もしも」への心配
我が家には知的障害を持つ弟がいます。そのため、両親は昔から「自分たちが亡くなった後、この子の生活や手続きはどうなるのだろう」という大きな心配を抱えて生きてきました。
祖母の葬儀という場だったからこそ、父親からも「先々の身内関係がどうなっていて、自分たちの後はこうしてほしい」という具体的な要望や、これからの家の話を聞くことができました。
このような機会がないと、なかなか先々の話なんて改まってしないものですよね。父親の想いを聞けたことは、家族にとって本当に良いことだったと感じています。
口頭の約束は忘れる!だからこそ「書いて残す」
しかし、ここでひとつ大きな問題がありました。 いかんせん、こういう複雑な親戚関係や将来の希望の話は、一度口頭で聞いたくらいでは、なかなか息子のわたしの方も頭に入ってこないし、すぐに忘れてしまうのです。
人間の記憶はあやふやなものです。特に感情が高ぶっている場での話は、後から「あの時、どう言ってたっけ?」となりがちです。
そこでわたしは、父親にこう提案しました。
「話を聞いてもすぐ忘れちゃうから、エンディングノートに書いてくれない?」
最初は少し戸惑っていた父親ですが、必要性を感じてくれたのか、少しその気になってくれた様子でした。
親の誕生日にエンディングノートをプレゼントする理由
「終活をしてほしい」「エンディングノートを書いてほしい」と思っても、子どもの側から切り出すのはなかなかタイミングが難しいものです。
そこで我が家では、ちょうど8月が父親の誕生日なので、今年の誕生日プレゼントとしてエンディングノートを贈ることに決めました。
お祝いのタイミングであれば重くなりすぎず、「忘れないようにこれに書いておいてね」と自然に渡すことができます。書いて残してもらうことは、遺される家族のためだけでなく、本人の意思を100%尊重するためにも、お互いにとって一番安心できる方法だと確信しています。
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まとめ
おばあちゃんが最後にみんなを引き寄せてくれたおかげで、我が家の未来の備えに向けた大切な一歩を踏み出すことができました。
皆さんも、もし親御さんの「もしも」の時の希望を知っておきたいけれど切り出せない……と悩んでいたら、誕生日や記念日などのイベントに「エンディングノート」をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。言葉だけでは消えてしまう大切な想いを、形にして残すきっかけになりますよ。
