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介護現場では、日々の直接援助だけでなく、次々と変わる制度やシステムへの対応に追われることが多いですよね。

実は先日、厚生労働省が進めている科学的介護システム「LIFE(科学的介護推進体制加算など)」の管轄・団体変更に伴うシステム移行手続きを、わたしの事業所でも無事に完了させました。

期限は2026年7月31日までとなっていますが、実際にやってみて「これは早めに手をつけないと、忘れたら本当に大変なことになるな……」と実感しています。

今回は、このLIFEの移行作業を終えて感じたことや、今後の介護保険改定に向けた情報キャッチアップについて、現場のリアルな本音を交えてお話しします。

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。

・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。

職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。

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通常業務の裏で進める「LIFE移行」のめんどくささ

今回の移行手続き、一言で言って「とにかく面倒くさい」の極みでした。

なにしろ通常業務ではないので、やり方が一発で分かるはずもありません。分厚いマニュアルを一行ずつ読み込みながら、一つひとつの手順を手探りで進めていく作業です。

さらに厄介なのがデータの処理。介護ソフトからデータを引っ張り出してこなければならない上に、今まで送ってきたデータが移行先に残らない状態になってしまうため、もう一度送り直し(再連携)をするなどの手間が発生します。

アナウンスは来ているものの、日々の業務に追われていると、つい後回しにして失念してしまう事業所もあるのではないかと心配になります。もし手続きを忘れて登録できなくなったら、その後の修正手続きはさらに面倒なことになるのが目に見えています。

まだ対応していない事業所の方は、ぜひ早めにマニュアルを開くことを強くおすすめします。

ぶっちゃけ、科学的介護「LIFE」に意味は見出せていますか?

国は加算という「アメ」をぶら下げることで、全国の事業所からADLや認知症の状況といったデータを集め、ビッグデータを構築しようとしています。

とはいえ、現場で働くわたしたちの正直な本音として、「このデータ、本当に利用者支援に役立っているの?」という疑問は拭えません。

一応、国や民間団体からは「集めたデータのフィードバックをこのように活用しましょう」という説明や事例は出ています。しかし、どれもどこか「こじつけ」のように思えてしまい、現場のケアの質向上に直結している実感が湧きにくいのが現状です。

どちらかといえば疑いの目で見てしまっているため、モチベーションが全く湧かない作業のひとつになっています。

しかも、加算がついているということは、少なからず利用者の皆さんの自己負担(出費)が増えているということです。それだけの負担を強いておきながら、効果的な施策になっているとは言い難い現状には、モヤモヤした気持ちを抱えざるを得ません。

押し寄せる「次への変化」に取り残されないために

とはいえ、国がこの「LIFE」の方向性を撤回することはおそらくなく、今後も科学的介護は押し進められていくでしょう。わたしたち現場は、そこにうまく合わせていくしかありません。

さらに、これだけではありません。 直近の8月からは、介護保険施設などの負担限度額(施設基準などの一部)の金額変更も控えています。この変更処理の手続きも、漏れなく行わなければなりません。

また、厚生労働省では次期介護保険改定に向けた議論も着々と進んでいます。

  • LIFEのシステム移行(7月31日まで)

  • 負担限度額の変更対応(8月〜)

  • 次期改定に向けた情報収集

これらの一つひとつを漏らさずにキャッチアップしていくことは、本当に骨が折れる作業です。

 

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おわりに

介護の現場は、目の前の利用者様と向き合うだけでもエネルギーを使います。その裏で、こうした事務的・システム的な変更対応をこなしている全国の生活相談員や管理者の皆様、本当にお疲れ様です。

意味を感じにくい制度であっても、加算を維持し、事業所を守るためには最低限の対応をこなしていくしかありません。

まずは目の前の「7月31日のLIFE移行」。まだお済みでない方は、今週のタスクに組み込んで、早めにクリアしてしまいましょう!