台風の日、学校は休みでもデイサービスは通常営業?
台風や大雨の朝。「学校が休校になった」というニュースを見て、「今日のデイサービスはどうなるんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、学校が休みになるほどの悪天候であっても、デイサービス(通所介護)は通常通り営業することが少なくありません。
今回は、生活相談員の視点から、「なぜデイサービスは台風でも休みになりにくいのか」という理由と、そんなイレギュラーな1日を現場が事故なくスムーズに乗り切るためのリアルな対策をお届けします。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
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なぜ?学校が休みでもデイサービスが営業する理由
学校が休みになってもデイサービスが営業する背景には、サービスが持つ「役割」の違いがあります。
生活を支えるインフラとしての役割
学校は「教育の場」ですが、デイサービスは「在宅生活を支える場」です。入浴、食事、排泄の介助など、その日利用できないとご利用者の生活や健康が成り立たなくなるケースがあります。
ご家族のレスパイト(息抜き・仕事)のため
「デイサービスがあるから仕事に行ける」というご家族はたくさんいらっしゃいます。突発的な休業は、ご家族の就労や介護負担に直結してしまいます。
もちろん、安全が第一ですので、過去の教訓や地域の状況を踏まえて休業判断をする事業所もあります。しかし、多くの現場では「安全を確保した上で、できる限り通常通り受け入れる」という選択をしています。
【実録】台風の日のデイサービス現場で起きたこと
ある台風の日の、リアルな現場の様子をご紹介します。
学校が休みになるほどの台風。現場では「今日はお休みの連絡が殺到して、対応に追われるだろう」と予測していました。しかし、蓋を開けてみるとお休みの連絡はわずか数名。約30名のご利用者が通常通り来られることになったのです。
朝のピークは「大雨」との戦い
お迎えの時間は、ちょうど雨のピーク。職員はカッパを着用し、びしょ濡れになりながらの送迎です。ご利用者に傘を差し掛け、風にあおられて転倒しないよう、最新の注意を払いながら車への乗降車をサポートしました。
午後のピークは「強風」との戦い
夕方の送り時には雨こそ止んだものの、今度は暴風が吹き荒れます。職員自身が風に煽られてバランスを崩しそうになるほどの強風。雨が止んだからと油断せず、足元がおぼつかなくなるご利用者をしっかりとお支えし、全員を無事にお送り届けることができました。
イレギュラーな悪天候を「事故ゼロ」で乗り切る2つの備え
こうした過酷な1日を、1件の事故もなく無事に終えるために、わたしが実践している「先手を打つ備え」が2つあります。
1. いつもより「30分早く」行動する
悪天候の日は、予想外のトラブルが付きものです。
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スタッフの子どもの学校が休みになり、急な欠勤・遅刻が出る
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道路が渋滞し、送迎ルートの変更を余儀なくされる
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お休みの電話や連絡の対応に追われる
いつも通りに出勤していては、こうしたイレギュラーに対応しきれず、朝から現場がパニックになってしまいます。「いつもより30分早く動く」。これだけで心に余裕が生まれ、どんな変化にもスムーズに対応できるようになります。
2. 「雨」と「風」で注意のアンテナを切り替える
悪天候の怖さは、時間とともに変化することです。
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雨のとき: 視界の悪さ、足元の滑りやすさ、乗降時の素早い誘導
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風のとき: ドアの開閉時の突風、歩行時のバランス喪失
「今は何が危険か」を職員間で常に共有し、注意のアンテナを切り替えながら動くことが、事故を防ぐ最大の鍵となります。
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まとめ
学校が休みになるような台風の日、現場を守る福祉職のプレッシャーは決して小さなものではありません。
しかし、「起きうるイレギュラーを予測し、先手を打って早めに行動する」ことで、どんな悪天候であっても事故なく1日を終えることができます。
今日も現場を無事に守りきった介護・福祉職のみなさん、本当にお疲れ様でした。明日もまた、万全の備えでご利用者を笑顔でお迎えしましょう!
