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真夏日を記録する日も増えてくる6月。本格的な夏を前に、介護現場(特にデイサービス)で急激にリスクが高まるのが「高齢者の熱中症・脱水症状」です。

6月は梅雨の影響もあり、気温だけでなく「湿度」も高くなるため、体が暑さに慣れていない高齢者にとっては非常に厳しい季節になります。

今回は、わたしがデイサービスの現場で日々感じているリアルな課題と、今すぐ実践したい具体的な衣服調整・水分補給のポイントについてお話しします。

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。

・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。

職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。

Xでも発信しています。

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このブログ「生活相談員ラボ」では、「生活相談員×学び」をコンセプトに、現場のリアルと学びをつなぐヒントをお届けします。

 

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朝晩の涼しさに惑わされる「衣服のミスマッチ」に要注意

6月はお迎え時の朝と、日中の気温差が大きい季節です。そのため、デイサービスにお迎えに行くと、未だに厚手のセーターやヒートテックなどの冬服、もこもこの上着を着込んでいる利用者様を見かけることがあります。

高齢になると温度感覚が鈍くなってくることに加え、「朝はひんやりするから」という理由でつい着込んでしまうのが主な原因です。

しかし、そのまま日中の気温や湿度が上がると体に熱がこもってしまい、来所時の検温で「37度近くまで体温が上がっている」というのはこの時期の“あるある”です。

衣服調整のポイント

  • お迎え時の観察と声かけ: 玄関先で「今日は昼間、すごく蒸し暑くなるみたいですよ」と一声かけ、今の気温に合っていない上着は脱いでもらう、あるいは着替えを持参してもらうよう確認します。

  • デイ到着後の衣服調整: 来所後、室内の温度に合わせて介助者が適切に脱ぎ着をお手伝いします。中にヒートテックなどを着込んでいる場合は、ご本人のプライドに配慮しつつ、着替えを提案することも大切です。

「トイレが近くなるから」と水分を拒む利用者様へのアプローチ

湿度が高くなる6月は、自覚がないまま汗をかき、脱水症状に陥る「隠れ脱水」が増加します。そのため、水分補給の重要度は格段に増します。

しかし、利用者様の中には「理由もなく飲みたがらない」「トイレが近くなるのが嫌だから飲まない」という方が少なくありません。

水分補給のポイント

  • こまめな声かけと雰囲気づくり: 一度にたくさん飲んでもらうのは難しくても、お茶の時間を細かく分けたり、体操の後や入浴前後などのタイミングを捉えて自然に促します。

  • ご家族へのフィードバック: 「ご自宅でも水分が足りていない可能性」を考慮し、日中のご様子や水分摂取量をしっかりとご家族へお伝えします。このあたりの連携は、生活相談員としても非常に重要な役割だと感じています。

「早めの冷房・除湿」と「職員のお風呂介助対策」

対策が必要なのは、利用者様の衣服や水分だけではありません。環境の調整と、わたしたち職員自身のケアも忘れてはいけません。

環境と職員のケア

  • エアコンの「除湿・冷房」を早めに活用: 一般の家庭ではまだエアコンをつけない時期ですが、デイサービスは建物によって熱や湿気がこもりやすく、多くの人が集まります。室温だけでなく「湿度」にも目を配り、早め早めにエアコンを稼働させましょう。

  • お風呂介助時の熱中症対策: これからの季節、職員にとって肉体的にきつくなるのがお風呂介助です。職員自身もまだ暑さに体が慣れていません。こまめな水分補給はもちろん、冷感グッズなどを上手に活用し、職員側の脱水・熱中症もしっかり予防していきましょう。

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先回りの対策で元気に夏を迎えよう

6月からの脱水・熱中症対策で大切なポイントは以下の3点です。

  1. お迎え時の衣服チェックと、日中のこまめな衣服調整

  2. 根気強い水分補給の促しと、ご家族へのフィードバック

  3. 早めの冷房・除湿の活用と、職員自身(特にお風呂介助)の体調管理

「本格的な夏はまだ先だから」と油断せず、6月のうちから先回りして対策を打っていくことが、利用者様と職員の笑顔を守るベースになります。ぜひ明日の現場から意識してみてくださいね。