体調不良で仕事を休むのは無責任?現代の「正しい責任感」とは
「体調を崩してしまったけれど、熱はないので病院に行って、何ともなければ出勤します」
職場でこのような場面に遭遇することはないでしょうか。
一見すると、非常に責任感があり、仕事に対して真面目な姿勢に見えます。周囲に迷惑をかけたくないという気持ちも痛いほど伝わってきます。
しかし、現代の、特にチームプレーが求められる職場において、この判断は本当に「責任感がある行動」と言えるのでしょうか。
今回は、「体調不良で休むのは本当に無責任なのか?」という疑問について、時代とともに変化する本当の責任感のあり方から考えてみたいと思います。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
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「体調不良でも出勤する」が逆効果になる3つのリスク
ひと昔前、それこそ昭和や平成の初期までは、「少しくらい体調が悪くても這ってでも出勤する」「穴をあけないことが正義」という価値観が確かに存在していました。
わたし自身、比較的そういう傾向があるので、休むことへの罪悪感や「周りに迷惑をかけてしまうのではないか」と不安になる気持ちはよく分かります。
しかし、特にコロナ禍以降の現代において、無理な出勤は「責任感」ではなく、かえって以下のようなリスク(逆効果)を生んでしまうのが現実です。
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周囲への二次感染・健康リスクの拡大(特に福祉・介護・接客などの現場では致命的になりかねません)
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集中力低下によるミスや事故の誘発(パフォーマンスが下がり、普段しないようなミスに繋がります)
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周囲への精神的な気遣い(「大丈夫?」と周りが気を遣うことで、チーム全体の業務効率が落ちてしまいます)
もし、どうしても出勤しなければならない状況だとしたら、せめて「体調が悪い」というアピールはせずに淡々と業務をこなすのが最低限の配慮かもしれません。ですが、そもそも「万全ではない状態で現場に立つこと」自体が、今の時代においてはリスクそのものなのです。
現代における「正しい責任感」とは?
では、これからの時代における「本当の責任感」とは何でしょうか。
結論から言うと、それは以下の2点に尽きます。
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自分の状態を客観的に判断し、あえて「休む」という決断をすること
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万全な状態に回復(完治)させてから現場に戻ること
特に、上司や管理者から「無理しなくていいよ」「今日は休んでしっかり治してね」と言葉をかけられているのであれば、そこは甘んじて受け入れるべきです。
「お言葉に甘えて、本日はお休みさせていただきます。申し訳ありません」
この一言を伝え、上司の言葉を信じて安心して休むこと。それも立派な業務判断であり、組織の一員としての責任ある行動です。変な責任感を出して無理に出勤してしまう方が、結果として周囲に大きな負担をかけてしまう(迷惑をかけてしまう)ことになりかねません。
「お互い様」と言い合える職場をつくるために
特にデイサービスなどの福祉・介護の現場や、チームで動かす職場では、業務は常にチームプレーです。誰かが倒れたら誰かがカバーする、そうやって支え合うのが組織です。
だからこそ、体調が悪いときは「お互い様」。
無理をさせない空気感を職場全体でつくっていくことが重要ですし、何より、まずは自分自身が率先して「正しい休み方」を選択できるようになることが、チームの健全性を保つことにつながります。
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まとめ
「責任感」という言葉の本質は、時代に合わせてアップデートしていく必要があります。
| 昔の価値観(アップデート前) | 現代の価値観(アップデート後) |
| 無理をしてでも出勤して、穴をあけないこと | 自分の体調を管理し、周りへの影響を考えて「休む決断」をすること |
「休むこと」は決して悪でも、責任放棄でもありません。次に最高のパフォーマンスを発揮するための、前向きな「準備」です。
上司から「休んでいいよ」と言われたら、その言葉を信頼して、まずは体力を回復させることに全力を注ぎましょう。
この記事が、日々真面目に頑張りすぎてしまう誰かの心を少しでも軽くするきっかけになれば幸いです。
