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「せっかく始めた施設のInstagramだけど、更新が止まってしまった……」

「最初はやる気があったのに、だんだんネタがなくなって形骸化している」

介護施設のSNS運用を任されたものの、このような悩みを抱えて「続かない」状態になっている担当者の方は非常に多いです。

わたしの勤める施設でも昨年からインスタの運用を始めましたが、実際に現場の担当者として動かしてみて、運用の継続を阻む「3つの高い壁」があることに気づきました。

今回は、介護施設のインスタが続かないリアルな原因と、その対策についてお話しします。

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。

・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。

職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。

Xでも発信しています。

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このブログ「生活相談員ラボ」では、「生活相談員×学び」をコンセプトに、現場のリアルと学びをつなぐヒントをお届けします。

 

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発信内容とユーザーの「温度差」

まず直面するのが、せっかく投稿しても「いいね」がつかない、見られないという問題です。ここには、発信側と受け取り側の明確な温度差があります。

  • 施設側の心理: 「イベントの様子や食事の献立をしっかり報告したい」

  • ユーザーの心理: 「自分に関係のない他人の活動報告には興味を持ちにくい」

客観的に「自分が逆の立場だったら、他施設のインスタを熱心に見るか?」と考えると、答えは厳しいものです。

単なる「行事の報告書」になってしまうことこそ、アカウントが魅力を失い、運用する側のモチベーションが下がって続かなくなる大きな原因です。

個人情報保護と「承認フロー」の手間

介護現場ならではの「リスク管理」も、運用のスピード感を奪う大きな壁です。

顔出しNGによる表現の限界

利用者様のプライバシーを守ることは最優先です。わたしの施設では個別にSNSの同意書を取っていないため、基本はお顔を出さない方針で運用しています。しかし、表情が見えない写真や動画ばかりになると、どうしても「施設の魅力」が伝わりにくくなってしまいます。

上司の確認プロセスというタイムラグ

投稿ひとつひとつに上司の承認が必要な環境では、どうしても手間と時間がかかります。「炎上のリスクはほぼない」という専門家からのアドバイスも、管理職世代との認識の差を埋めるのは簡単ではありません。この「確認待ちの手間」が、担当者の「手軽に発信しよう」という意欲を削いでしまいます。

圧倒的な「リソース(時間)」不足

介護施設のインスタが続かない最大の理由は、物理的な時間が足りないことです。

インスタのリール動画を作ったり、文字入れをしたり、キャプション(本文)やハッシュタグを考えたりする作業は、想像以上に手間暇がかかります。わたし自身、個人でSNSを運用しているので痛感しますが、本気で誰かに届けようと思えば相当な思考体力が必要です。

現場の業務が忙しい中、担当者が「善意」や「隙間時間」だけでクオリティの高い投稿を維持するのは、構造的にほぼ不可能です。

介護施設のインスタを「諦めずに続ける」ための第一歩

では、この3つの壁を前に、わたしたちはどうすればいいのでしょうか。 今すぐできる現実的なアプローチは以下の通りです。

  1. 「毎日更新」の目標を捨てる リソースがない中で頻度を求めると必ず潰れます。まずは「週に1回、無理のない範囲で」とハードルを下げることが形骸化を防ぐコツです。

  2. イベント報告ではなく「日常」を切り取る お顔を映さなくても、スタッフの働く後ろ姿、きれいなお花、ちょっとした介護の豆知識など、「中の人の温度」が伝わる日常の1コマの方が、実は共感されやすいです。

  3. 「生存確認」と割り切る バズることを目指す必要はありません。「この施設は今も元気に動いている」という事実が伝わるだけで、求職者やご家族にとっては十分な安心材料(信頼)になります。

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まとめ

介護施設のSNS運用は、正解が見えにくく、孤独な作業になりがちです。 しかし、無理に完璧を目指して更新が止まってしまうより、肩の力を抜いて「細く長く」続けていくことの方が、結果として未来のフォロワーや求職者に届くはずです。

全国のSNS担当の皆さん、まずは明日から「がんばりすぎない運用」を始めてみませんか?