デイサービスの現場で、新人スタッフから「ワーファリン食って何ですか?」と聞かれることがありました。
介護現場では当たり前のように使われる言葉ですが、はじめて聞く方にとっては「?」ですよね。今回は、ワーファリン食の正体や、デイサービスでよくある「制限食」の注意点について、生活相談員の視点でお話しします。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
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ワーファリン食=「納豆NG」の食事
結論から言うと、ワーファリン食とは「納豆などのビタミンKを多く含む食品を避けた食事」のことです。
ワーファリンは血液をサラサラにするお薬ですが、ビタミンKを摂取しすぎると、その薬の効果が弱まってしまいます。そのため、ワーファリンを服用している利用者様には、納豆の提供を控えるのが鉄則です。
他にも、クロレラや青汁などもビタミンKを多く含むため注意が必要です。
デイサービスでよくある「制限食」のいろいろ
高齢者施設では、ワーファリン食以外にも、病態に合わせたさまざまな制限食をお出ししています。
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塩分制限食: 高血圧の方など。1日の塩分量を計算し、薄味でも美味しく食べられる工夫をします。
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糖尿病食: カロリー制限や、甘いおやつを控える対応です。
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腎臓病食・透析食: 塩分だけでなく、カリウムやリンの制限、また「水分制限」がセットになることも多いです。
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心疾患: 心臓への負担を減らすため、水分量を厳格に管理する場合があります。
「病院の情報」をそのまま引き継ぐ難しさ
退院直後のご利用者などは、病院での食事指示をそのまま引き継ぐことが基本です。
しかし、病院では「キチキチに制限」されていても、在宅(デイサービス)に戻ってからは「そこまで厳しくなくていいよ」とお医者様から言われるケースも珍しくありません。
「病院ではこうだったから」と決めつけるのではなく、現在の主治医の指示や、ご本人の生活の質(QOL)を考えた調整が、現場の相談員には求められます。
お薬の情報は「食事の情報」
お薬の説明書(薬情)を見ると、食べ合わせの注意点がしっかり書かれています。
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グレープフルーツ: 血圧の薬などの効果を強めすぎてしまう。
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牛乳: 一部の抗生物質などの吸収を妨げる。
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セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート): 多くの薬の効果に影響を与える。
これらを把握しておくことは、安全な食事提供に直結します。
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まとめ
「食事の制限」と聞くと少し難しく感じますが、すべては利用者様が健やかに過ごすための大切なケアのひとつです。
特にお薬と食事の関係は、命に関わることもあります。新しい利用者様を迎える際や、お薬が変わった際には、改めて「食事に影響はないか?」を確認する習慣を大切にしていきたいですね。

