3月は通常の請求業務に加え、次年度の運営に直結する「実績の集計」が重なる非常にハードな時期です。特にデイサービスにおいては、この時期のチェック漏れが「次年度1年間の大幅な減収」に繋がるリスクもあります。
今回は、年度末に必ず確認すべき3つの重要ポイントを整理しました。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
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サービス提供体制強化加算の再集計と更新
スタッフの資格保有率や勤続年数を評価する「サービス提供体制強化加算」は、年度の実績を確認する必要があります。
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チェックの核心: 介護福祉士の割合や、勤続10年以上の介護福祉士の人数が、算定している「区分(Ⅰ・Ⅱなど)」の要件を維持できているか。
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「3月除外ルール」の活用: 本来は年度実績ですが、事務手続きを円滑に進めるため、前年4月から当年2月までの11ヶ月間の実績で判定することが可能です。
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対策: スタッフの退職や入職で割合が変動している場合は、早急に計算を行い、区分変更の届け出が必要かどうかを確認しましょう。
中重度者ケア体制加算の要件維持
重度者を受け入れる体制を評価する「中重度者ケア体制加算」も、割合の再確認が必須です。
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判定基準: 要介護3以上の利用者の割合が、全体(要介護1〜5)の30%以上であること。
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集計期間: こちらも同様に、4月から2月までの実績をベースに算出します。
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リスク管理: 利用者の卒業(要介護度の改善)や退会により、30%を割り込むケースが増えています。介護ソフトの集計データを精査し、基準ギリギリの場合は特に注意が必要です。
次年度の「事業所規模」の確定
最も経営にインパクトを与えるのが、前年度の実績によって決まる事業所規模(区分)の判定です。
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区分判定: 前年度(4月〜2月)の「1ヶ月あたりの平均利用延べ人数」によって、通常規模・大規模(Ⅰ)・大規模(Ⅱ)が決定されます。
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収益への影響: 利用者数が増えて「大規模」に該当すると、利用者一人あたりの基本報酬(単価)が下がります。
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最終チェック: 施設のキャパシティではなく、あくまで「実績値」で決まります。特に「通常規模と大規模の境目」にいる事業所は、次年度の収益シミュレーションに直結するため、正確な数字の把握が欠かせません。
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まとめ
年度末の業務は多岐にわたりますが、これらはすべて「自分たちのケアを正しく評価(収益)に変える」ための大切な手続きです。
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介護ソフトの自動計算を過信せず、根拠データを自ら確認する
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3月除外ルールを前提に、早めに集計を終える
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区分変更が必要な場合は、自治体への届出期限を厳守する
やるべきことは多いですが、目の前のタスクをひとつずつクリアして、万全の体制で新年度を迎えましょう。

