「親の介護が必要になったけど、何から始めればいいの?」
「介護サービスって、勝手に申し込んでいいの?」
介護に直面したとき、最初に耳にするのが「ケアマネジャー(ケアマネ)」という存在です。名前は聞いたことがあっても、具体的に何をしてくれる人なのか、意外と知られていません。
今回は、現場でケアマネジャーと密に連携している生活相談員の視点から、ケアマネジャーという仕事の重要性と、そのリアルな裏側についてお話しします。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
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・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
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ケアマネジャーは「介護のコーディネーター」
一言で言うと、ケアマネジャーは「どんな介護サービスを、いつ、どう利用するか」をパズルのように組み立てる調整役です。
介護保険のサービスは、本人が「利用したい」と言えばすぐに使えるわけではありません。
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今の身体の状態はどうなのか?
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どんな生活を目指したいのか?(目標設定)
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そのために、どのサービスが最適か?
これらをまとめた「ケアプラン(居宅サービス計画)」という書類を作成して初めて、サービスが受けられるようになります。この複雑な手続きを一手に引き受けてくれるのがケアマネジャーなんです。
具体的なお仕事:毎月の「サービス提供票」と「訪問」
ケアマネジャーの仕事は、プランを立てて終わりではありません。
毎月の調整(サービス提供票の作成)
「月曜日はデイサービス」「水曜日はヘルパーさん」「車椅子はレンタルで」といったスケジュールを毎月管理し、各事業所と連携します。
ご自宅への訪問(モニタリング)
月に一度は必ず利用者さんのご自宅を訪問します。「体調に変化はないか?」「今のサービスに満足しているか?」を確認し、来月のプランを修正していきます。
事務手続きと請求業務
月末・月初には、利用したサービスの料金を計算し、国保連(国民健康保険団体連合会)へ請求を出すといった、非常に細かい事務作業もこなしています。
知っておきたいケアマネジャーの「リアル」
実は、ケアマネジャーが一人で担当できる件数には一定のルール(標準的な件数は40件程度)があります。
担当件数が多すぎると、一人ひとりに対する報酬が下がってしまう仕組みがある一方で、多くのケースを抱えすぎると今度は業務がパンクしてしまう……という、非常にシビアな環境で働いている方が多いのも事実です。
だからこそ、現場の相談員であるわたしから見ても、「フットワークが軽く、書類も正確で、なおかつ本人、家族に信頼されたケアマネ」は、まさにプロフェッショナルだと尊敬します。
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まとめ
ケアマネジャーは、介護の航海における「航海士」のような存在です。
正式名称は「介護支援専門員」といって、都道府県が認定する資格(実務経験も必要!)を持ったスペシャリスト。国家資格かどうかの議論はさておき、その知識と調整力は介護生活を左右すると言っても過言ではありません。
もしこれから介護が始まるという方は、ぜひ信頼できるケアマネジャーさんを見つけてください。わたしたち生活相談員も、ケアマネさんとタッグを組んで、皆さんの生活を全力で支えていきます!

