介護施設において、利用者様やご家族、ケアマネジャーとの調整役を担う「生活相談員」。しかし、その実態はまさに「現場のなんでも屋」と言っても過言ではありません。
今日は、そんな相談員の少し意外な(?)日常業務についてご紹介します。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。
・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
・Xでの発信もしています。
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本日のミッション:壊れた電話を修理せよ
その日のわたしの主な仕事は、事業所の「電話修理」でした。 「それは事務員や業者の仕事では?」と思われるかもしれませんが、現場では突発的なトラブルに対し、動ける人間が即座に対応する必要があります。
なぜ、介護職員や看護師ではなく「相談員」が動くのか。そこには明確な理由があります。
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介護職はケアの要: 介護職員が現場を離れると、利用者様の転倒リスクが高まったり、必要な支援が滞ったりします。
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看護師は医療の専門職: 看護業務という専門的な役割があるため、イレギュラーな対応で拘束するわけにはいきません。
「現場のスタッフには介護や看護に専念してほしい」という思いがあるからこそ、必然的に生活相談員がこうした役回りを引き受けることになるのです。
原因究明は「消去法」で
まずは故障の原因を突き止めるため、一つひとつ検証を行いました。
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電話機本体: 別の配線に繋ぐと動くため、本体は正常。
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電話線(コード): 別の場所で試すと繋がるため、線も正常。
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結論: 元にある「モジュラ(差し込み口)」の故障と断定。
すぐにホームセンターへ走り、同じ部品を探したところ、600〜700円ほどで販売されていました。配線の付け替え作業は資格が不要な範囲であることを確認し、いざ修理開始です。
「わたしは何屋さんだっけ?」と自問自答する瞬間
普段は「人」を相手にする仕事ですが、今日はニッパーを手にコードの被覆を剥き、接着剤を駆使する時間。
慣れない機材を前にして、ふと「自分は一体、何屋さんなんだろう?」と不思議な感覚になることもあります。正直、物相手の作業は得意ではありませんが、この仕事をしていると嫌でも「現場対応力」が身についていくものです。
専門外でも、繋がった瞬間の喜びは格別
苦戦しながらも、無事に修理が完了して電話が繋がったとき、周囲のスタッフから「ありがとうございます!」と声をかけてもらえました。
自分の専門外のことでも、それが結果的に現場の円滑な運営に繋がり、仲間に喜んでもらえる。そうなると、「こういう仕事も、相談員の立派な役割の一つだな」と晴れやかな気持ちになれるのです。
今日はもう一人の相談員が他の業務をカバーしてくれたおかげで、集中して「修理担当」を全うすることができました。
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まとめ
生活相談員は、相談業務だけでなく、施設運営に関わることなら文字通り「なんでも」やります。泥臭い仕事も多いですが、すべては利用者様へのサービスを止めないため。
そんな裏方の奮闘も、生活相談員という仕事の面白さかもしれません。


