生活相談員の仕事は、書類作成やケアマネとの連携、家族対応など多岐にわたります。
しかし新人相談員が最初につまずきやすいのは、意外にも**「利用者との雑談・コミュニケーション」**だったりします。
私の事業所にも、20代の新人生活相談員がいます。
数年目に入り業務には少しずつ慣れてきましたが、最近こんな悩みを打ち明けてくれました。
「送迎の車内で、何を話せばいいのかわかりません…」
この悩み、実はとてもよくわかります。
私自身、病院の医療ソーシャルワーカーとして働き始めた頃、患者さんやご家族と何を話せばいいのか分からず戸惑った経験があります。
友人同士の会話とは違い、
・年齢差がある
・人生経験が大きく異なる
・“仕事としての会話”である
この3つが重なり、雑談ひとつでもハードルが高く感じるのは当然です。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。
・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
・Xでの発信もしています。
詳しい自己紹介はこちら。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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「何を話すか」より前にやるべきこと
新人相談員がよく勘違いしがちなのは、
**「面白い話をしなければいけない」**と思い込んでしまうことです。
しかし、実際に大切なのはそこではありません。
まずやるべきは、相手のことを“よく知る”こと。
これが、コミュニケーションの土台になります。
生活相談員は「情報の宝庫」
生活相談員は、利用開始前の面談やケアマネからの情報、アセスメントシートなど、すでに多くの「会話のヒント」を持っています。
・家族構成
・生活歴
・趣味
・仕事歴
・出身地
これらはすべて、強力な武器になります。初対面の相手とゼロから会話を作るのは至難の業ですが、「すでに知っていること」を深掘りするだけなら、ぐっと楽になります。
この強みを使わない手はありません。
「相手の人生」を会話の入り口にする
「無理に話題を作る」のではなく、**「相手に興味を持つ」**ことから始めてみましょう。
| 利用者の情報 | 声かけの例 |
| 出身地 | 「○○のご出身なんですね。実は私も近くなんです!」 |
| 元・趣味 | 「昔はカラオケが趣味だったと聞きました。どんな歌を歌われていたんですか?」 |
| 好きな歌手 | 「あの歌手の方、最近聴いてみました。素敵な声ですね!」 |
こうした一言は、利用者様に「自分のことを知ってくれている」「関心を持ってくれている」という安心感を与えます。
まずは、相手の人生に関心を持ってみましょう。
初対面が苦手なのは当たり前
何の情報もない相手と、長く会話を続けるのは誰でも難しいものです。
しかし、相手の背景が少しでも見えてくると、不思議と会話の糸口は増えていきます。
生活相談員は、
**「相手を知るための情報を集める専門職」**でもあります。
だからこそ、
その情報を会話に活かすだけで、コミュニケーションは一気に楽になります。
新人相談員へ伝えたいこと
・無理に“面白い話”をしなくていい
・まずは相手のことを知る
・知った情報を、会話のきっかけにする
そして何より、「あなたに関心を持っています」という姿勢こそが、利用者に安心感を与える最大のコミュニケーションです。
まとめ|コミュニケーションの第一歩は「相手を知る」
新人生活相談員が最初にぶつかる“会話の壁”。
その答えは、意外にもシンプルです。
相手を知れば、話題は自然と生まれる。
これは、私自身が現場で何度も実感してきたことです。
もし今、
「何を話せばいいかわからない」
と悩んでいる新人相談員の方がいたら、
まずは記録を読む。
次に、相手の人生に興味を持つ。
ここから始めてみてください。
きっと、少しずつ会話が楽になっていくはずです。


