介護施設にいる「生活相談員」って、具体的に何をしているの?
介護業界に馴染みのない方には、少しイメージしにくい職種かもしれません。わたしは現在、デイサービスとショートステイを運営する事業所で生活相談員として勤務しています。
日々、現場で何と向き合い、どんな役割を担っているのか。その「リアルな中身」をわかりやすく解説します。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。
・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
・Xでの発信もしています。
詳しい自己紹介はこちら。
生活相談員は「施設の顔」であり「ハブ」である
生活相談員は、デイサービスや特別養護老人ホームなどの介護施設に配置が義務付けられている専門職です。
一言でいえば、「施設の内と外をつなぐ窓口(ハブ)」。
ご利用者・ご家族・ケアマネジャー、そして施設の現場スタッフ。あらゆる人の間に立ち、サービスを円滑に回すコーディネーターの役割を担っています。
具体的には、主に以下の6つの業務を行っています。
1. サービスの「説明・契約」
施設利用の第一歩を支える仕事です。
-
提供サービスや料金の説明
-
送迎・食事・入浴などの詳細案内
-
契約手続きの代行
「最初に会う職員」になることが多いため、わたしたちの対応が施設全体の印象を左右すると言っても過言ではありません。
2. ケアマネジャーとの「連携・調整」
介護サービスは、ケアマネジャーが作る「ケアプラン」に基づいて動きます。
-
新規利用のご相談や空き状況の確認
-
利用日の変更・キャンセル調整
-
施設でのご様子のフィードバック
在宅生活と施設をつなぐ、大切なパイプ役です。
3. ご家族への「相談アドバイス」
ご利用者本人だけでなく、ご家族の悩みにも寄り添います。
「自宅での介護が限界に近い……」「認知症の症状が進んで不安」などといった声を受け止め、適切な解決策を一緒に考えます。
4. 施設内スタッフとの「情報共有」
外部の声を現場へ、現場の声を外部へ届ける調整役です。
-
介護・看護・リハビリ職との打ち合わせ
-
ご利用者の体調変化の共有
-
現場で起きたことの正確な言語化
などを行います。
5. 運営を支える「事務・実績管理」
施設経営の裏方としての業務も欠かせません。
-
ケアマネージャーから届く「提供票」の確認
-
利用実績のデータ入力・管理
-
請求に関わる重要書類のチェック
などを行います。
6. 会議(サービス担当者会議)への参加
今後の支援方針を決める会議に、施設の代表として出席します。専門職が集まる場で、現場のリアルな状況を伝え、より良いプラン作りをサポートします。
【よくある疑問】介護職とは何が違うの?
一番の違いは、「中心となる業務領域」です。
| 職種 | 主な役割 |
| 介護職 | 食事・入浴・排泄など、直接的な*「身体介助」のプロ |
| 生活相談員 | 連絡・調整・契約・管理などの「対人援助・事務」のプロ |
もちろん、現場が忙しい時はわたしたちも介助に入りますが、生活相談員の本来のミッションは「サービスが円滑に回る仕組みを整えること」にあります。
◆ 生活相談員の基礎知識はこちら
◆ おすすめ書籍はこちら![]()
◆ さらに深く学ぶなら
◆ 介護の資格・転職なら
まとめ
生活相談員の仕事を一言で表すなら、「施設と社会のコーディネーター」です。
-
利用者と施設をつなぐ
-
家族の不安を安心につなぐ
-
ケアマネと現場をつなぐ
派手な仕事ではありませんが、わたしたちがいることで、ご利用者が安心してサービスを受け続けられる。そんな「運営の要」であることに、大きなやりがいを感じるはずです。


