介護・福祉情報室

【ケアマネジャー(介護支援専門員)とは?】わかりやすく説明!

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要介護認定がおりて介護サービスを利用するときに必要不可欠なのが、ケアマネジャー(介護支援専門員)と呼ばれる人たちです。

このケアマネジャー(以下、ケアマネ)ですが、一体どういったものなのかいまいちわからなくないですか?

かくいう私も介護の仕事に就くまで、正直よく分かっていませんでした。

介護の仕組みって本当にややこしいと思います。プロでも詳しくわかってなかったり、説明できなかったりしますからね。

ですのでこの記事では、ケアマネって何をする人なのかということについて、わかりやすくご説明したいと思います。

ケアマネとは

ケアマネとは何か?ということを簡単に言いますと、

『介護についての相談を受け、どんな介護サービスを利用していくかを一緒に考え、必要なサービスを調整する人』

というような説明になります!!

…いかがですか?

これだけじゃイメージ湧きませんよね?

教科書とか介護保険のパンフレットとかにも、だいたいこのようなことが書かれていると思いますが、「読んだけど何だかよくわからない」というのが本音だと思います。

なので、たとえを使ってわかりやすくしてみたいと思います。

アパートを借りたいと思ったら?

あなたは今、アパートを借りたいと思っているとします。

いいアパートを探すために、あなたは次のどちらの行動をとりますか?

 

  1. 住みたい地域のアパートを一軒一軒見て回る。
  2. 不動産屋さんへ行って、よさそうなアパートがないか聞く。

 

間違いなく2番ですよね。

だって、まずどこにどんなアパートがあるのかなんて知らないですし、間取りや料金、周辺情報など、全てあなたひとりで調べるのはとても大変だからです。

だから、たとえ仲介手数料がかかったとしても、不動産屋さんにお願いします。

不動産屋さんはその道のプロですので、どこにどんなアパートがあるのか熟知しています。そして、あなたの希望の間取りや料金に近いアパートを提案してくれます。

アパートの情報はもちろんですが、その地域についても詳しいですよね。

例えばゴミ出しの日はいつだとか、あのスーパーは品揃えがいいとかいった、暮らしの豆知識も教えてくれるかもしれません。

また、コミュニケーション能力にも長けていますので、あなたがどんな物件を探しているのかを理解してくれて、親身になって一緒にアパートを探してくれます。

 

ケアマネは不動産屋さんのようなもの

不動産屋さんの仕事の流れをイメージしてもらうと、ケアマネって何をする人なのかが理解しやすいんじゃないかなぁ~と思います。

次は、実際に介護サービスを利用したいと思ったときにどうするかを考えてみましょう。

 

介護サービスを利用したいと思ったら

あなたは今、介護サービスを利用したいと思っています。

介護サービスって何があるのか全然知らないあなたは、まずどうしますか?

 

  1. 近くの介護サービス事業所を片っ端から見学に行く。
  2. 詳しい人に相談する。

 

介護サービス事業所を片っ端から探すことなんてしてたら、いつまでたっても介護を受けられないですよね。

まずは、介護サービスに詳しい人に相談してください。それがケアマネです。

ケアマネは、地域にどんな介護サービスがあるのか、そのサービスの内容や特徴などについて熟知しています。

しかも、不動産屋さんと違うところは、手数料は無料です。タダでいくらでも相談できます。(ケアマネの収入は、全て介護保険から支払われています。)

また、介護サービス事業所の情報だけでなく、例えばオムツ代の補助が出る『オムツ券』などの申請方法や、便利な介護グッズなどの情報もも教えてくれたりします。

また、ケアマネは、対人援助のスペシャリストですので、コミュニケーション能力が高いです。あなたが何に困っているのかを親身に聞いてくれて(※アセスメント)、適切な介護サービスにつなげてくれる(※ケアプラン作成)ことでしょう。

 

介護サービスの利用が始まるとき

「ここに住みたい!」というアパートが決まったら、不動産屋さんを介して賃貸契約をしますね。

アパートを借りるにあたっての注意点を説明してもらい、契約を交わし、これであなたの希望するアパートに住むことができるようになります。

 

介護サービスを利用するときも、ケアマネを介して利用開始の手続きをします。

ケアマネと相談して、「これを利用したい!」というサービスが決まったら、そのサービスの事業者をケアマネが呼び集めます。そして、「これからこの介護サービスを利用し始めますよ」、という打ち合わせをして、内容に同意ができたら契約をします。(※担当者会議)

これで、晴れて介護サービスの利用ができるようになります。

 

介護サービスの利用が始まってからも

アパートに住んでからも、不動産屋さんとのお付き合いは続きます。

例えば、「水漏れがする!」とか、「隣の住人がうるさい!」というようなことが起きたときや、契約の更新のときです。そんなときでも不動産屋さんに連絡すると、必要な対応をしてくれます。

 

介護サービスの利用が始まった後も、ケアマネとのお付き合いが続きます。

ケアマネの場合は、毎月定期的にご自宅を訪問し、介護サービスがうまくいっているかを確認してくれます。(※モニタリング)

毎月確認に来てくれるなんて、手厚いですね!

そして例えば、「ヘルパーにもっと来てほしい」とか、「デイサービスに気の合わない人がいる」とかいった場合には、ケアマネに連絡すると、ヘルパーの回数を増やしたりデイサービスの事業所を変更してくれたりします。(※ケアプランの変更)

介護保険証が更新の時期になっても、これまたケアマネが手続きをしてくれて、介護サービスを使い続けることができるのです。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

なんとなくでも、ケアマネがどういう人なのかがわかっていただけたら嬉しいです。

文中の※は、ケアマネ業務の専門用語です。専門用語を耳にしたときでも内容がイメージしやすいように載せてみましたので、参考にしてください。

ケアマネにつきましてはわかりにくいことが多過ぎますので、もっとこのブログでも取り上げていきたいと思います。(そもそも論ですが、介護保険上のケアマネの仕組み自体が論理破綻していると、個人的には思っています。)

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

 

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