介護・福祉情報

知らないと損する失敗しないケアマネジャーの決め方

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どーも

生活相談員のtakuma@takuma3104 です。

 

「いやーこの前の担当者会議は空気悪かった!」

前任のケアマネから引き継いで間もないケアマネが担当しているかたのショートステイの契約に行ってきたのですが、家族とケアマネの相性が最悪…

 

担当者会議が終わってケアマネは帰宅。

わたしはショートステイの契約をしながら、家族からの「ケアマネ変えたい」という不満をひたすら傾聴 (笑)

 

しかし、そもそもケアマネに対して不満を抱くのは、仕方ないことだと思います。

だって、いいケアマネにあたるのって、ですから。

本質的なところで、利用者はケアマネを選んで決めることなんてできていませんからね。

ですから、身もふたもない言いかたかもしれませんが、結局のところなのです。

「こうしたらいいケアマネを選べます」なんて話は机上の空論教科書的発想でしかありません。

 

それなのに、「賢いケアマネの決め方」などと称して、ありもしない「ケアマネの決め方」をご丁寧に説明している書籍やホームページの多いこと!

 

本当にケアマネの決め方を教えてあげたいのであれば、「ケアマネ選びなんて運だよ」って言ってあげてほしいものです。

 

よくあるケアマネの決め方論

「市区町村で居宅介護支援事業所のリストをもらえるので、そこから選んでください」

介護保険の申請をすると、市区町村の窓口で居宅介護支援事業所のリストなるものをもらえます。

リストには居宅介護支援事業所の一覧がびっしり書かれています。

 

それだけです。

 

「お好きなところを選んでください」

なんて言われると聞こえはいいですが、利用者側に選ぶ基準がない以上、それは自己決定という名の放置プレイです。

 

ちなみに、この記事を書くにあたり参考にしようと思い、“某検索エンジン”で「ケアマネ」「決め方」で検索し、一番最初に出てきた“某サイト”には、

 

「事業者一覧を見てピンときた事業者に電話を 云々

 

なにをもってピンとくるのか教えてほしいものです (笑)

 

「口コミ・評判」

これも、根拠のない選び方の最たるものです。

知り合いからの口コミなんて、所詮サンプル数1”に過ぎません。

つまり、絶対的な基準にはなり得ません。

たまたま、その知り合いはそのケアマネと相性がよかっただけです。

“知り合いのかた”と、“わたし”は違う人間です。

さらに、口コミで選んだ場合の厄介なところは、ケアマネとの相性が合わなくても、知り合いとの付き合いがあるため、ケアマネを変えにくくなるという恐れがあることです。

そのリスクを負ってまで、口コミに頼るべきではないと思います。

 

「訪問看護併設だから医療との連携が期待できます」

たとえ訪問看護ステーションが併設しているからといって、そこの事業所に所属するケアマネが医療との連携に強いと判断はできません。

むしろ、訪看併設でないところだって、医療との連携に強いケアマネなんてたくさんいます。

そもそも、ケアマネである以上、一定の能力があるは保証されているのですから (笑)

利用者がケアマネに求めているのは、ハード面よりもソフト面です。

いいケアマネが担当についていれば、そのケアマネの所属先の事業所なんて気にしないでしょう。

 

「ケアマネのベース資格で選んでください」

「元看護師なので、医療面に強いです」

「元介護福祉士なので、介護技術をアドバイスできます」

など、ケアマネに得意分野があることはよいことです。

ですが、逆に弱みを言い訳にされることもあるので注意です

詳しくは、「介護系」「医療系」というケアマネの区分けについてをご覧ください。

いずれにしても、得意分野のあるなしは、あくまでもオプションです。

 

車を買うときにオプションに気を取られ過ぎて、車自体の性能が悪かったら意味ないですよね。

 

オプションばかりにこだわり過ぎるのは、時間の無駄です。

相性のいいケアマネが、たまたまいいオプション持ってたら「よかったね」、くらいに思っておきましょう。

 

「自宅から近いところがいいです」

それがなぜケアマネ選びの判断基準になるのでしょう?

デイサービスなどで、近いところが行きやすいからいいという基準はあると思います。

ですが、利用者側が居宅介護支援事業所に足を運ぶシチュエーションなんて、ほとんどないです。

そして、ケアマネに1分1秒でも早く自宅に来てほしいシチュエーションもまた、ほとんどないです。

 

まずケアマネを決めてから考えよう

その他にケアマネを決めるポイントとして

「こちらの話をよく聞いてくれるか」

「フットワークが軽いか」

「知識は豊富か」

などが言われます。

しかし、これらについては選んでからでないとわかりません。

 

そうであるなら、どのケアマネにしようかと決める前に頭を悩ますよりも、まず決めてしまって、それから考えてみてはどうでしょうか。

 

つまるところ、ケアマネは相性です。

例えば、

メッチャ頭のいい塾の先生がいたとして、A君は相性がよくて成績が上がった。だけどB君は相性が悪くて成績が上がらない

ということがあったとします。

そんなときは、悩まず先生を変えればいいのです。

 

アルバイト先を決めるときに、どこがいいかと頭を悩ますよりも、とりあえず適当なところで働いてみて、合わなかったら別のバイトを探す

ように、

ケアマネを決めるときも、まず決めて動き出してみましょう。

それで、ケアマネとの相性がよければラッキー。

そのケアマネにずっとお願いすればいいわけです。

相性が合わなかったら運が悪かったと諦め、ダラダラ付き合わずスパッと変更しましょう。