ショートステイという介護サービスをご存じですか?
ショートステイとは、必要な介護を受けながら宿泊をすることができるサービスです。
専門の事業所に宿泊を伴う介護をお願いすることで、介護者はいそがしい毎日の介護の中で、ちょっと一息つく時間をつくることができます。
もし急に明日用事ができてしまったとしても、ショートステイを利用すれば、お泊りに行ってもらうことが可能です。
とても役に立つサービスであるショートステイの機能を最大限に活かすために、知っておきたい3つのコツを、現役のショートステイの生活相談員がご紹介したいと思います。
takuma
生活相談員(社会福祉士・介護支援専門員)。
デイサービスとショートステイの「生活相談員」という仕事を10年以上続けています。
このサイト「生活相談員ラボ」では、「現役の強みを生かした、現場感覚のある情報発信」をコンセプトに、生活相談員をはじめたばかりの人やこれから生活相談員になる人の役に立つ記事を書いています。
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あらかじめ契約しておく
当然といえば当然ですが、ショートステイは契約していないと使えません。
当たり前だと感じるかもしれませんが、あらかじめ契約せず必要になってから慌ててショートステイ先を探す、ということがけっこう多いんです。
ショートステイはホテルではありません。
泊まりたいと思ってすぐに泊まれるわけではないのです。
まずはショートステイの担当者による面談、そしてケアマネジャーとの担当者会議を経て、やっとショートステイの契約にたどり着けます。
泊まりたいと思ってから準備するのでは遅いんです。
正式に利用すると決まっていないとしても、あらかじめショートステイの契約をしておきましょう。
そうすることで、いざというときにすぐショートステイを利用できるようになります。
複数の事業所と契約しておく
地域によっては、いざ泊まりたいと思ってもショートステイがいっぱいで泊れないってことがあります。
それを防ぐために、いい方法があります。
ショートステイを複数契約しておきましょう。
そうすれば、たとえ1か所の事業所がいっぱいで空いてなかったとしても、もう1か所の事業所が空いていればそこを利用することができます。
方法は簡単です。
ショートステイの事業所を複数契約して、ケアマネジャーの作るケアプランに載せておけばよいだけです。
ここまでやっておけば、泊まりたいと思ったときに泊まれないということはほとんどなくなるはずです。
一回泊っておく
一口にショートステイと言っても、サービス内容や雰囲気は事業所ごとにちがいます。
何も知らずにいざ泊まってみて、「こんなところだとは思わなかった!」ってことがあるかもしれません。
ですから、本番でいきなりショートステイに泊まる前に、一度お試しで泊まっておくとよいでしょう。
一度泊まっておくことで、サービス内容や雰囲気がわかります。
もしそれで、「自分には合わないなぁ」とか「サービスが悪いなぁ」と思ったら、別のショートステイの事業所と契約しておくこともできます。
このように、準備を周到にしておくことで、ショートステイをより有効に活用することができます。
ショートステイの利用を考えるときは、ぜひこのコツを覚えておいてくださいね。