介護・福祉情報室

ショートステイの利用方法~長期的な使い方も!?応用編~

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ショートステイの利用方法~はじめに知っておきたい基本編~では、ショートステイを利用するにあたってのポイントについてご説明しました。

ここでは、その応用編ということで「こんな利用もできるよ」ということについてご説明していきたいと思います。

 

ショートステイの長期利用

基本的にショートステイは、自宅で生活をしている人がたまに何泊か泊まりに来るサービスです。

ショートステイに泊まってもらっている間、家族は介護の手を休めることができます。

介護者の負担を減らすことで、在宅介護を続けられるようにする。つまりは「これからも自宅で生活していくために泊まりに行く」という目的が、ショートステイにはあるのです。

 

しかし、誰しもがこのようなショートステイの利用方法をするわけではありません。

この利用方法がショートステイの利用の基本とするならば、その応用編として「施設の入所のように、長い期間ショートステイにお泊りする」という利用方法もできます。

 

例えば「病気にかかって入院し、治療は済んで退院と言われたけど、家に帰っても生活できない」というシチュエーションがあったとします。

この場合、王道の選択肢としては、介護老人保健施設(老健)を挟んでリハビリをしてから自宅に帰る、だったり、入所できる施設を探す、などがあります。

 

しかし、老健やその他の入所施設に、すぐに入れないことがあるのです。

定員がいっぱいで空きを待つしかないとか、空きがあったとしても入所までの諸手続きに時間がかかるといった場合があります。

病院は、治療が済んだ患者は早く退院させたいので、その間を入院させておくわけにはいきません。

「早く出て行って」

と言われます。

こんなときに、ショートステイが活用できます。

ショートステイは施設入所と違って、利用までの手続きが比較的少なく、すぐに利用することができます。

ですので、病院から退院をせがまれたときの一時避難先として、ショートステイが選ばれることがあります。

(このとき、あらかじめ契約しているショートステイがあると、とても便利です。

詳しくは、なぜショートステイをケアプランに位置づけないのか?をご覧ください。)

 

ショートステイ長期利用するときの注意点

体調不良時

ショートステイを長期利用する際の注意点として、ショートステイ中に体調が悪くなった場合」があります。

ショートステイは、あくまで在宅サービスです。

老健その他の施設のように、施設サービスではないということです。

施設サービスであれば、体調不良のときでも施設側が何とかしますが、ショートステイでは基本退所です。

しかし、「そもそも家に帰れないからショートステイを利用しているわけなので、さぁどうしよう」ということになってしまいます。

病院にかかって入院させてくれればまだいいのですが、そこまで重症ではない場合は入院させてくれません。かといって、ショートステイ側も受け入れが難しい。

わたし自身、毎回悩むケースです。

 

利用日数は最大で30日

長期で利用することができるといっても、ショートステイを連続して利用できる日数は、最大で30です。

特例として、市などの保険者が認めれば30日以上の利用が認められることもありますが、まぁ、ハードルは高いですので、最大で30日までと思っていた方がよいです。

30日泊まったあとは、一旦家に帰って丸一日ショートステイを利用しない日をつくれば、また連続で30日利用することができます。

なかには、間の2泊3日を保険外のお泊りデイなんかでつなぐ、なんて方法もあるかもしれません。

 

事業所における長期利用のメリット・デメリット

メリット

ショートステイ事業所側のメリットとして、長期利用の人がいると、入退所の負担が減ります。

ショートステイには荷物をまとめたり確認をしたり、部屋の準備片づけをしたり、送り迎えをしたり、といった入所施設にはないショートステイ独自の業務があります。

スタッフにとって、この入退所の業務は地味に負担が大きいのです

そのため、長期利用の人がいると、その分負担が減るため、楽に回るのです。

 

デメリット

デメリットとして、利用中に体調不良になった場合でも、入所を続けなくてはならないケースがある、ということがあります。

前述のとおり、長期利用をする人は、そもそも自宅に帰れないからショートステイに泊まっているわけなので「体調が悪いので退所してください」と言われても困ります。

「病院にかかっても入院させてもらえず、自宅にも帰れない、さぁどうしよう」となったときに「ショートステイが少々無理をして受け入れる」ということが起こり得るのです。

あらかじめ、体調不良となったときどうするかについて、話し合って詰めておく必要があるのですが、まぁ、それでも

基本的に体調が悪いかたはショートステイで対応しきれませんので、退所が前提となるのですが「ショートステイで何とかしてください」って泣き寝入りされてしまえば、無理矢理追い出すこともできませんので、受け入れざるを得ないのです…

 

まとめ

ここでは、ショートステイ利用の応用編ということで、ショートステイの長期利用についてまとめてみました。

わたしの仕事での経験上、ショートステイってどんなサービスなのか意外と知られていないことが多かったので、ここでまとめてみようと思った次第です。

まだまだこれからもショートステイについてのお得情報や、意外と知られていない情報をお伝えできればと思っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。