介護・福祉情報

ADLとQOLから考える介護の本質について

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どーも

生活相談員のtakuma@takuma3104 です。

 

施設内の研修で聞いた、ADLとQOLについての考え方が勉強になったので、ぜひシェアしたいと思いまして

 

今回は、

ADLの向上はQOLを高める手段にはなるが、QOLを高める手段としては誰に対してもADLの向上が求められるわけではない

 

ということについて書きたいと思います。

 


例えば、同じ「時間をかければなんとか着脱可」というADLの人でも、

その人が

「やれることは自分でやりたい人」

なのか

「着替えは手伝ってもらってさっさと自分のやりたいことがしたい人」

なのかによって、支援の内容は変わります。

 

この場合、前者は

「自分でできるように介護者は見守る」

後者は

「介護者はできないところを介助する」

というように

 

その人が

生活の中で何を目的とするか

さらに大きく言えば

どう生きたいか

それによって、支援の方法は変わる

ということです。

 

一概にADLを向上させることを介護の目的にしてしまうと、誤った方向へ行ってしまいます。

 

あくまで、ADLの向上はQOL向上の手段です。

目的ではありません。

 

そこを間違ってはいけないのです。

 

 

このように、手段の目的化が起きてしまうことって

実はこれに限らず、結構ほかの事象でも起き得る話で

 

例えば

「本当は幸せになる手段としてお金を稼ぐのに、気が付いたらお金を稼ぐこと自体が目的になっていた」

みたいな話とか、日常の中で比較的陥りやすい罠だと思うんですよね。

 

介護においても、

「そもそもこの目的って何だっけ?」

と、いつもやっていることにときには疑問を持ち、

ちょっと立ち止まって考えてみることも必要だなって思いました。

 

本質を見失わないようにしたいですね。