【社会福祉士】スーパービジョン研修で気づいた「言語化」の力
先日、社会福祉士の研修に参加してきました。
テーマは「スーパービジョン」です。
講義や2人1組のグループワークを通して、支援者としてのあり方や自分自身の課題について多くの気づきを得ることができました。今回は、研修で学んだスーパービジョンの本質と、「事例検討との違い」、そして実際に自分の思いを言葉にしてみて感じたことをお話しします。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
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スーパービジョンとは「支援者を支援すること」
スーパービジョンには、指導・助言を行う「スーパーバイザー」と、を受ける側の「スーパーバイジー」が存在します。
今回の研修で改めて腹落ちしたのは、「スーパービジョンは支援者を支援するものであり、両者の関係性は対等である」ということです。
クライアントとワーカーの関係が対等であるのとまったく同じように、スーパーバイザーとスーパーバイジーも上下関係ではありません。バイジーが抱えている課題に自ら気づけるよう伴走するプロセスこそが、スーパービジョンなのだと実感しました。
ちなみに、社会福祉士会等を通じて公式にスーパービジョンを受ける場合、費用が発生することもあります(わたしの地域では1回5,000円程度と定められている話を聞きました)。有料だからこそ、受ける側も目的意識を明確にして臨む必要があります。
「事例検討」と「スーパービジョン」の決定的な違い
研修の中で特に印象的だったのが、「事例検討」と「スーパービジョン」の目的の違いについてです。違いをシンプルに整理すると、以下のようになります。
| 項目 | 事例検討 | スーパービジョン |
| 焦点(主体) | クライアントや抱えている事例 | 事例を抱えているワーカー自身 |
| 目的 | 事例の具体的問題を解決すること | 支援者としてのワーカーの成長・自己覚知 |
事例検討は「このケースをどう解決するか」という事象に焦点を当てます。
一方で、スーパービジョンは「その事例を抱えて悩んでいるワーカー自身の問題や関わり方」に焦点を当てます。つまり、極端に言えば、スーパービジョンを受けたからといってその事例自体が解決しなくても良いのです。事例はあくまでワーカーの課題を浮き彫りにするための素材に過ぎません。
ただし、受ける側のワーカーがただ漠然と話を聞いてもらうだけでは意味がありません。「自ら問題を解決しようとする主体的な姿勢」と「言葉にして表す行為」があってはじめて、意味のある時間になります。
言語化によって見えた「自分の本音」
今回の研修はスーパービジョンそのものを受ける実践ではなく、その前段階として「なぜ受けるのか」「自分の課題は何か」を言語化するグループワークを行いました。
わたし自身、自分の考えや感情を言葉にして伝えるのはあまり得意ではありません。しかし、ペアを組んだ相手も同じ社会福祉士の方だったこともあり、質問の投げかけや引き出し方が非常に巧みで、驚くほどスムーズに思いを吐き出すことができました。
漠然としたモヤモヤを言葉に変換していく中で、わたしが今本当に悩んでいること、そして本当にやりたいことがくっきりと見えてきました。
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現在の悩み: 職場の人間関係(上司からのハラスメント、部下や他職員との関わりなど)
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本来の強い想い: 職場の人間関係の調整だけに摩耗するのではなく、社会福祉士としてもっとクライアントと深く関わっていきたい
頭の中で絡まっていた感情が言語化されたことで、「自分が大切にしたい軸」を再確認することができました。相手にもその想いがしっかりと伝わり、自分自身の内面と向き合える非常に有益な機会となりました。
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まとめ
今回の研修は休憩を入れて2時間半ほどの短時間でしたが、理論的な学びと自己覚知の両面において、二重の意味で実り豊かな時間となりました。
対人援助の現場にいると、日々の業務や人間関係に追われ、自分の悩みや志が置き去りになりがちです。
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事例の解決だけに囚われず、自分自身の関わりに目を向けること
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漠然とした悩みを言葉にして整理してみること
もし今、現場で壁にぶつかっている方がいれば、信頼できる他者に自分の思いを「言語化」して話してみることをおすすめします。言葉にしてみることで、自分でも気づいていなかった本当の気持ちや、次にとるべき選択肢が見えてくるはずです。
