生活相談員の仕事は、まさに「マルチタスク」の連続です。
電話対応の最中に職員から声をかけられ、入所調整の合間に送迎表の変更が入る……。
「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と考えているうちに、つい細かなタスクが抜け落ちてしまう。そんな悩みを抱えている相談員の方も多いのではないでしょうか。
今回は、わたし自身の経験から見えてきた、マルチタスクを乗り切るための「仕組み」と「チームワーク」の考え方についてお伝えします。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。
・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
・Xでも発信しています。
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「脳」を過信せず「メモ」を外部ハードディスクにする
相談員の現場では、次から次へと新しい情報が飛び込んできます。どんなに記憶力に自信があっても、マルチタスク環境下では限界があります。
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「即メモ」の徹底: 電話を切った瞬間、あるいは声をかけられたその場でメモを取る。
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脳のメモリを空ける: 覚えていることにエネルギーを使わず、すべてを紙やツールに預けることで、目の前の相談業務に集中できます。
「メモを取っていても忘れる」こともありますが、それでも「書いたものがある」という安心感が、ケアレスミスを防ぐ第一歩になります。
自分の特性を理解する
仕事の進め方には人それぞれ特性があります。わたしは、どちらかというと「手数(スピード)で勝負するタイプ」です。
目の前の課題を次々と倒していく機動力はありますが、どうしてもひとつひとつの後処理に粗が出てしまうことがあります。
一方で、世の中には「ひとつひとつを丁寧に完結させるタイプ」の人もいます。
まずは、自分がどういったタイプかを自覚することが重要です。
弱みを補い合う「凸凹チーム」の作り方
ミスを防ぎ、質の高い仕事をするための最大の秘訣は、自分ひとりで完結させようとしないことです。
わたしの職場では、わたしとは真逆の「細かいところにまで気がつく丁寧なタイプ」の相談員とチームを組んでいます。
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スピード(わたし): 案件を素早く動かし、数をこなす。
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精度(相方): わたしが落とした細かなフォローを拾い、質を担保する。
このように、お互いの「得意」を掛け合わせることで、ひとりでは到達できない成果を出すことができます。
これを実現するには、自分の弱みをさらけ出し、相手の強みをリスペクトする姿勢が欠かせません。
相談員に求められる「質」の正体
行政書類の読み込みといった「精読」が必要な業務と、現場を回す「スピード」が必要な業務。相談員にはその両輪が求められます。
しかし、すべてをひとりで100点満点にするのは困難です。 「自分はスピードを出すから、最終的なチェックをお願いしたい」など、チーム内で役割を明確にすること。これこそが、ミスを未然に防ぎ、施設全体の信頼を守るための「マルチタスク術」の本質だと言えます。
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まとめ
生活相談員は、現場の「要」です。 ひとで抱え込んでパンクするのではなく、メモという「仕組み」と、仲間という「チーム」を頼りましょう。
自分の個性を活かしつつ、足りない部分はチームで補う。 そんな働き方ができれば、日々の忙しさは「やりがい」へと変わっていくはずです。

