介護・福祉情報

ケアプランの長期目標・短期目標は必要?現場が感じる違和感の正体

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介護現場で働いていると、毎日必ず目にする「ケアプラン」。特に生活相談員の皆さんは、ケアマネジャーが作成したプランに目を通す機会が多いですよね。

しかし、その中身を見ていて「これって本当に意味があるのかな?」とモヤモヤしたことはありませんか?

今日は、ケアマネ資格を持ちながら現場で生活相談員として働くわたしが、ケアプランの「長期目標・短期目標」というお作法に対して抱いている違和感の正体についてお話しします。

 

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。

・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。

職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。

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このブログ「生活相談員ラボ」では、「生活相談員×学び」をコンセプトに、現場のリアルと学びをつなぐヒントをお届けします。

 

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なぜ「長期目標・短期目標」はまどろっこしいのか?

ケアプラン作成のルールでは、本人のニーズ(意向)に対して「長期目標」と「短期目標」の2段階を設定することになっています。

たとえば、こんな内容をよく見かけます。

  • ニーズ: お風呂に入りたい

  • 長期目標: 清潔を保持することができる

  • 短期目標: 定期的に入浴することができる

これ、正直言って「まどろっこしい」と感じませんか?

「お風呂に入りたい」というシンプルな願いに対して、なぜわざわざ言葉を変換し、2つに分けなければならないのか。現場の感覚からすると、「お風呂にしっかり入ってもらう」という1つの目標で十分なはずです。

言葉をこねくり回すプロセスが先行しすぎて、本質が見えにくくなっている気がしてなりません。

「自立支援」という枠組みの無理矢理感

介護保険制度の根幹には「自立支援」があります。そのため、ケアプランには「ADL(日常生活動作)の向上」や「自分でできることを増やす」という視点が強く求められます。

もちろんそれは大切なことですが、現場では「制度の枠に無理やり当てはめている」と感じる場面も少なくありません。

たとえば、要介護5で寝たきりの方に対して、「身体機能の維持・向上」という目標を掲げることが本当にベストなのか。 「ただ心地よく過ごしたい」「お風呂でリラックスしたい」といった純粋な本音よりも、制度上の「自立支援」という型が優先されていることに、わたしはどうしても疑念を抱いてしまいます。

形骸化する「期間設定」の謎

目標には必ず「期間」を設定しますが、多くのケアプランでは「3ヶ月」「6ヶ月」といったルーティン化された数字が並びます。

本来、目標達成までのスピードは人それぞれ。 しかし、実際の運用では「更新時期だから」という事務的な理由で期間が決まっていることがほとんどです。これが「ケアマネジメントの技法」として本当に正しいのか、一度立ち止まって考える必要があるのではないでしょうか。

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まとめ

わたしはケアマネジメントの技法そのものを否定したいわけではありません。 ただ、「書類を完成させるためのお作法」が、本来最も大切にすべき「利用者の本音」を置き去りにしていないか、ということを問い続けたいのです。

「お風呂に入りたいなら、お風呂に入ってもらう」。 そんなシンプルな支援を、もっとシンプルに評価できる仕組みがあってもいいはずです。

皆さんは、日々目にするケアプランに納得感を持てていますか?