仕事終わり、ふとした出来事から「挨拶と言葉遣い」の大切さを再確認しました。
わたしは日勤帯で最後に退社することが多いのですが、ほとんどの職員は「お疲れ様でした」と声をかけて帰宅します。そんな中、先日、一人だけ無言で部屋を出ていった人がいました。
決して大きな事件ではありません。しかし、この小さな違和感こそが、仕事のしやすさを左右する決定的な差になると感じたのです。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
・kindle出版で『対人援助一年目の教科書』『学び続ける生活相談員』発売中。
・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
・Xでの発信もしています。
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挨拶は「低コスト・高リターン」の投資である
挨拶はよく「人間関係の潤滑油」と言われますが、裏を返せば、挨拶をしないだけで以下のような負のレッテルを貼られてしまいます。
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「社会性に欠ける人」
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「話しかけにくい、近寄りがたい人」
本人に悪気はなくても、周囲の認識は一度固まると簡単には変わりません。その評価は巡り巡って、「自分の働きやすさを奪う」という形で自分に返ってきます。
挨拶はコストゼロで、リターンは絶大。やらない理由が見当たらない、最強のコスパ行動です。
言葉遣いは、自分を守る「最強の防具」
介護現場では、利用者様との距離を縮めるために「タメ口(カジュアルな言葉)」を使う職員もいます。信頼関係構築のテクニックとして否定はしませんが、そこには大きなリスクが潜んでいます。
もし、利用者様やご家族から「言葉遣いが悪い」と指摘されたらどうでしょうか。
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「親しみやすさのつもりだった」という言い訳は通用しない。
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受け取った側の「不快感」がすべて。
最初から「敬語」という名の安全装備を身にまとっておけば、こうしたトラブルは未然に防げます。わざわざノーガードで戦場に立つ必要はありません。
「タメ口」は、実はプロの高度な技術
「タメ口で懐に入る」というコミュニケーションは、実は非常に高度なスキルです。
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相手の性格を完璧に把握しているか
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これまでの関係性が十分か
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その場の空気感に適しているか
これらを瞬時に読み解く力が必要です。この難易度の高い技術にリソースを割くよりも、「丁寧語で安全運転を続け、その上で相手を深く観察する」ほうが、専門職として圧倒的に合理的です。
信頼の土台は「面白み」より「安心感」
「敬語ばかりでは面白みがない」「距離が縮まらない」という意見もあります。しかし、対人援助のプロとして優先すべきは、面白さよりも「トラブルが起きないこと」です。
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クレームを生まない
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誤解を招かない
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信頼のベースを崩さない
この強固な土台があってこそ、初めてその先の深い関係づくりが可能になります。
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まとめ:基本こそが「最強の生存戦略」
挨拶や言葉遣いは、小学生で習うような基本中の基本です。しかし、大人になっても、プロになっても、徹底できていない人は意外と多いものです。
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挨拶をしない = 自分の評価を下げる
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言葉が雑 = クレームのリスクを上げる
つまり、基本を外すほど自分が損をする構造になっています。
派手なスキルを磨く前に、まずは「挨拶と敬語」という最強の基礎装備を整えること。自分を守り、長く健やかに働き続けるために、これほど確実な投資はありません。
損をしてから気付くのは、もう遅い。自分を安売りしないためにも、丁寧な挨拶と言葉遣いを習慣にしてみませんか。


