介護保険制度が始まってから25年。
少子高齢化の進行により、介護保険の財源は年々厳しさを増しています。
その中で注目されているのが、「介護保険外サービス(自費サービス)」です。
介護保険だけではカバーしきれない部分を補い、高齢者や家族の暮らしを支える存在として、ニーズが急速に高まっています。
ここでは、介護保険外サービスが必要とされる理由と、代表的なサービス内容をわかりやすく解説します。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
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介護保険外サービスが必要な理由
1. 給付抑制により、今後は介護保険サービスが利用しづらくなる
高齢化が進む一方で、国の財源は限られています。
そのため、国は「必要最小限の支援」に重点を置く方向へと舵を切っています。
軽度者(要支援者)へのサービス縮小や、利用回数の制限、自己負担の増加など、制度の見直しは今後も続く見込みです。
こうした流れの中で、「介護保険外サービス」は制度のすき間を補う手段として欠かせないものになりつつあります。
2. 介護保険サービスだけではまかなえないことがある
介護保険で提供できる支援には、明確な範囲があります。
たとえば、次のような支援は保険の対象外となる場合があります。
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通院の付き添い
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家族分の洗濯や掃除
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外出や買い物の同行
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夜間や早朝の見守り
実際の生活では「週1回のデイサービスだけでは不安」「日中に少しだけ見てほしい」など、細やかな支援を求める声が多くあります。
その“すき間”を埋めてくれるのが、介護保険外サービスです。
3. 利用者や家族の“個別ニーズ”に柔軟に応えられる
介護保険サービスは公的制度であるため、利用内容・時間・頻度に制約があります。
一方、介護保険外サービスは、希望に合わせて自由に内容を設定できます。
「もう少し話し相手になってほしい」
「一緒に外出したい」
「夜間だけお願いしたい」
こうした“ちょっとした希望”にも対応できる柔軟さが大きな魅力です。
生活の質(QOL)を保ちながら、自分らしい暮らしを続けるための支えになります。
主な介護保険外サービスの種類
ここからは、実際に多く利用されている代表的なサービスを3つ紹介します。
① 家事代行サービス
掃除・洗濯・調理・買い物など、日常の家事を代行してくれるサービスです。
介護保険の訪問介護では「本人の日常生活に必要な範囲」に限られますが、家事代行なら家族分の食事作りや掃除も依頼できます。
最近では、介護職経験者やホームヘルパー資格を持つスタッフによる家事代行も増えています。
「介護までは必要ないけれど、少し手助けがほしい」という方に最適です。
② 宅食サービス(配食・弁当宅配)
栄養バランスを考えたお弁当を自宅まで届けてくれるサービスです。
咀嚼や嚥下の状態に合わせた「やわらか食」「刻み食」などに対応している業者も多く、健康管理の面でも安心。
また、配達時に「元気でしたか?」と声をかけてくれる“安否確認機能”を兼ねたサービスもあります。
ひとり暮らしの高齢者にとっては、心強い見守りの役割も果たします。
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③ 自費の訪問介護(自費ヘルパー)
介護保険の訪問介護では、支援内容・時間が厳格に定められています。
たとえば「通院の付き添い」「外出同行」「退院直後の一時的な見守り」などは、保険ではカバーできない場合が多いです。
自費訪問介護なら、利用者や家族の希望に合わせて柔軟に対応可能。
保険で使える時間を超えてサポートしてもらえるため、継続的な安心につながります。
参考:自費の訪問介護サービスならCrowdCare(クラウドケア)

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まとめ
介護保険外サービスは、「制度でできないことを補う」だけでなく、「その人らしい生活を続けるための手段」として大きな意味を持ちます。
介護保険に頼るだけでなく、状況に応じて自費サービスを上手に組み合わせることで、
高齢者本人も家族も、より安心でゆとりのある暮らしを送ることができます。
これからの介護は、“制度を使いこなす力”と“柔軟な発想”が大切です。介護保険外サービスを賢く活用しながら、自分らしい生活を続けていきましょう。

