介護・福祉現場で働く生活相談員は、利用者・家族・職員の間に立ち、調整や支援を行う「現場の要」です。
しかしその分、残業も多く、休日対応を求められることもあります。気づけば「仕事中心の生活になっている」という人も少なくありません。
この記事では、現役相談員としての経験をもとに、ワークライフバランスを整えるための考え方と具体的な工夫を紹介します。
「長くこの仕事を続けたい。けれど、もう少し自分の時間を持ちたい」と感じている方に、少しでもヒントになれば幸いです。
takuma
生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)
デイサービスとショートステイで、利用者・家族・職員の“間”に立ちながら日々奮闘しています。
現場で感じた違和感や気づきを言葉にし、「学び続ける相談員」を目指して情報発信中。
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・職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。
・Xでの発信もしています。
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ワークライフバランスが崩れやすい理由
生活相談員は、支援の対象が「利用者本人」だけでなく「家族」や「地域」にまで広がるため、関わる人が多いのが特徴です。
- 家族からの相談対応
- 医療機関・ケアマネジャーとの連携
- 新規契約・請求業務
- クレームやトラブルの調整
- 職員間の人間関係サポート
こうした業務が同時進行で発生するため、終業時間を過ぎても「今日中にやっておきたいこと」が残りやすいのです。
また、「相談員=頼られる立場」であることから、仕事を断りづらく抱え込みやすいという心理的要因も、バランスを崩す原因のひとつです。
ワークライフバランスを整えるメリット
一見「自分のため」のように思えるワークライフバランスですが、実は仕事の質にも直結します。
- 精神的な安定が、冷静な支援判断を可能にする
- 家庭が安定していると、仕事への集中力が高まる
- 疲弊を防ぐことで、離職を防ぎキャリアを継続できる
- 趣味や学びが、仕事に新しい視点をもたらす
つまり「自分を大切にすること」は、「利用者支援を大切にすること」と同義です。
デイサービス相談員のための、バランスを整える4つの工夫
(1)時間の使い方を見直す
午前中は「書類を片づけたい」と思っていても、家族からの連絡やケアマネからの問い合わせなど、突発的な対応に追われてしまう。
そんな日、ありますよね。
生活相談員にはどうしても受け身の時間が多くなりますが、その中でも「流されすぎない工夫」を意識するだけで、気持ちの余裕が変わります。
たとえば、
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午前は書類業務を優先する日、と職員間で共有しておく
-
電話や来客が重なったら、誰が引き継ぐかをあらかじめ決めておく
-
書類はまとまった時間でやるより、すきま時間で少しずつ進める
こうして少しずつ主導権を取り戻すことで、「今日もバタバタで終わった…」という日が減っていきます。
(2)チームで支え合う仕組みをつくる
デイサービスでは、利用者や家族との連絡、ケアマネ対応、行事の準備など、生活相談員の仕事は本当に幅広いですよね。
だからこそ、「ひとりで抱えこまない仕組み」が欠かせません。
たとえば、
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家族対応ノートや共有ファイルを活用し、情報をチームで見える化
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「〇〇さんのご家族対応はA職員」など、役割を明確にしておく
-
新しい情報はミーティングで簡単に共有する
こうした体制があるだけで、誰かが休んでも現場が止まりません。チーム全員で支えることで、相談員自身も心に余裕を持てるようになります。
(3)プライベートを予定として確保する
「時間ができたら休もう」では、結局いつまでも休めません。
だからこそ、「先に予定を入れる」ことが大切です。
たとえば、
-
家族との外出や趣味の時間を、勤務予定表と同じカレンダーに記入
-
「17時半までに送迎記録を終える」と自分の中でゴールを決める
-
休みの日は「仕事の話題をしない日」にする
プライベートを後回しにしないことが、長く続けられる働き方につながります。
(4)職場環境に働きかける
バランスを取るためには、個人の努力だけでは限界があります。
「業務が偏っている」「担当が多すぎる」と感じたら、思い切ってチームや上司に相談してみましょう。
たとえば、
-
「朝ミーティングでその日の担当を確認しませんか?」
-
「送迎記録の入力を簡略化できないでしょうか?」
-
「定時で帰れる日を週1日だけでも作りたいです」
こうした提案が、職場全体を少しずつ変えるきっかけになります。
「みんな忙しいから言いにくい」と思うかもしれません。ですが、より良い職場をつくることも、相談員の大切な役割です。
あなたのワークライフバランスは大丈夫?
次の項目に3つ以上当てはまる場合、バランスが崩れかけているサインです。
☑ 休みの日も仕事のことを考えている
☑ 「自分がやらないと」と思い込んでいる
☑ 睡眠不足が続いている
☑ 家族や友人との会話が減った
☑ 感情が不安定になりやすい
☑ 業務改善を考える余裕がない
☑ 何のために働いているか分からなくなる
一度立ち止まり、生活リズムを見直すサインかもしれません。「続けるために休む」ことも、プロとして大切な判断です。
ワークライフバランスを考えることはキャリアの一部
生活相談員の仕事は、支援技術や知識だけでなく、自分自身の状態を整える力も求められます。
仕事と生活のバランスを意識することは、「専門職としてのセルフマネジメント」であり、キャリアの一部です。
わたし自身、かつては「残業してでも頑張ることが正義」と思っていた時期がありました。
ですが、心身が疲れ切ると、冷静な判断もできず支援の質も下がります。
そこから「自分を整えることこそ、支援の基盤だ」と実感しました。
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まとめ
生活相談員がワークライフバランスを整えることは、
✅ 利用者の安心につながり、
✅ チームの安定につながり、
✅ 自分の成長にもつながります。
今日からできる小さな一歩を大切に。
「仕事も生活も、どちらも自分らしく」が叶う働き方を目指していきましょう。

