介護・福祉情報

介護保険の「負担割合証」って何?見つからないときの対処法も解説

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先日、ショートステイの契約でご自宅に伺ったときのことです。
「負担割合証をご用意いただけますか?」とお願いすると…

「え、それって何ですか?」
「見たことないかも…」

そこから探すこと十数分。
保険証や医療関係の書類が入ったファイル、引き出し、玄関近くの棚。
それらしいものが見つからず、結局その場で確認することができませんでした。

こういったやりとり、実は珍しくありません。
というのも、負担割合証って、普段の生活ではまったく出番がないんですよね。
そもそも「あんな紙一枚」ですし、なくしてしまっても無理はないと思います。

 

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

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そもそも「負担割合証」って何?

負担割合証とは、介護保険を使うときに自己負担が何割なのかを証明する書類です。

介護保険サービスを利用すると、その費用の一部を利用者自身が支払う必要があります。
この支払い分のことを「自己負担」といいます。

たとえば、デイサービス1回の費用が1万円だったとしても、介護保険が9割をカバーしてくれる場合、実際に支払うのは1,000円(=1割)だけで済みます。

介護保険サービスの利用者は、原則として費用の1割・2割・3割のいずれかを自己負担します。
この割合は、所得に応じて市町村が決定します。

この負担割合を明示しているものが「介護保険負担割合証」です。

負担割合証の有効期間は?いつ届く?

介護保険負担割合証の有効期間は、原則として毎年「8月1日から翌年の7月31日まで」の1年間です。

これは全国共通のルールで、負担割合の見直しが毎年7月に行われるためです。

前年の負担割合証の期限が切れる直前、7月下旬ごろに新しい負担割合証が市町村から郵送されてきます。

古い証を持ち続けていて、間違って提示してしまうケースもありますので、届いたら古いものと差し替えておくのがおすすめです。

見つからないときはどうすればいい?

焦らなくて大丈夫です。以下の方法で対応できます。

① もう一度探すなら、ここをチェック!

  • 介護保険証と一緒に保管してあるファイル

  • 通院用の診察券ポーチ・薬手帳のケース

  • 市町村から届いた書類をまとめた封筒

  • 要介護認定通知書が入っていた場所

  • 家族が保管している重要書類ファイル

② 再発行は市町村窓口で可能

それでも見つからない場合、お住まいの市町村の「介護保険課」などで、再発行の申請が可能です。
窓口に行くか、電話で状況を伝えれば、郵送で再交付してもらえることもあります。

※本人確認書類が必要になる場合もあります。

 

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まとめ

負担割合証は、介護保険サービスを使ううえで欠かせない書類です。
自己負担の割合を示すこの1枚があることで、正しく請求ができ、ご本人やご家族の金銭的な負担も明確になります。

ただ、普段は使う場面が少なく、どこに保管したか忘れてしまうことも多いのが実情です。
でも大丈夫。見つからなければ再発行もできます。

  • 負担割合証は、介護保険の自己負担額を示す大切な書類

  • 市町村から年に1回届くが、見慣れず紛失することも多い

  • 見つからないときは焦らず、市町村に相談を