生活相談員の基礎知識

【新人必見】生活相談員が最初の3ヶ月で覚えるべき利用者情報3項目

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介護施設で働く生活相談員にとって、利用者のことをしっかり把握するのはとても大切な仕事のひとつです。特に入職してからの3ヶ月間は、業務を覚えるだけでなく、利用者との信頼関係を築く大事な時期であるといえます。

そこでこの記事では、新人生活相談員が最初の3ヶ月で必ず覚えておきたい「利用者に関する基本情報」について、現場の視点からわかりやすく紹介します。

 

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

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利用者の名前

「名前を呼ぶこと」は、信頼関係を築く第一歩です。
利用者にとって、自分の名前をしっかり覚えてくれている職員の存在はとても安心感があります。逆に、名前を間違えたり、覚えていなかったりすると、「自分に関心がないのかな…」と不信感につながってしまうこともあります。

利用者の名前を覚えるための方法をひとつご紹介します。それは、積極的に利用者と会話することです。これだけで記憶の定着は大きく変わります。
日々の何気ないやりとりの中で、「○○さん、今日寒いですね」「○○さん、その服お似合いですね」など、名前を意識して声かけをするだけでも印象に残りやすくなります。

  • 顔と名前をセットで覚える
    出勤時やレクリエーション時に名簿と照らし合わせながら確認しましょう。

  • 特徴や会話の内容をメモする
    「○○さん=折り紙が好き」「○○さん=甘いものが好き」など、ちょっとした情報と名前をセットで記録すると覚えやすくなります。

利用者の家(住所・居住環境)

生活相談員にとって、利用者の住所や住環境を把握しておくことはとても重要です。その理由は主に2つあります。

ひとつ目は、送迎に出る場面で、家の場所がわからないと対応に困るからです。
「送迎ルートを間違えた」「表札がない家がわからない」などのトラブルは現場でよくあります。わからないことのないように、しっかりと位置や特徴を把握しておくことが大切です。

ふたつ目は、送迎の配車表の作成を生活相談員が担うことが多いからです。
わたしの事業所でも、生活相談員が送迎ルートを組んでいます。誰がどの場所に住んでいるか、どんな送迎時にどのような介助が必要かを理解しておくことで、作成がスムーズに行えます。

はじめのうちは覚えるのに苦労しますから、積極的に送迎に同行し、建物の外観や玄関の特徴を記憶に残すようにしましょう。

担当ケアマネジャー

生活相談員は、サービス担当者会議やモニタリング、緊急時の連絡などで頻繁にケアマネと関わります。利用者を支援するうえで、ケアマネジャーとの連携は欠かせないものです。

生活相談員はその事業所の顔とも言えるポジションです。「この施設の相談員は○○さん」とケアマネ側に顔と名前を覚えてもらうことが、信頼関係を築く第一歩になります。
そのためにもまずは、「どの利用者の担当ケアマネが誰なのか」「どの事業所に所属しているのか」といった基本情報をしっかり覚えましょう。

  • ケアマネジャーの顔と名前
  • 所属する事業所
  • 担当している利用者

ケアマネジャーについて、最低限これらの項目は頭に入れておきたいものです。事業所訪問をしたときや、電話対応したとき、担当者会議の機会などを活用すると、記憶に残りやすくなります。

 

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まとめ

生活相談員は、単なる事務職ではなく、「人と人の間をつなぐ」存在です。その基盤となるのが、利用者・家族・ケアマネとの信頼関係になります。

最初の3ヶ月間で「利用者の名前」「利用者の家」「利用者の担当ケアマネ」という基本情報をしっかり覚えておくことで、スムーズなやりとりや的確な支援につながります。

他にも覚えることはたくさんありますが、今回ご紹介した3項目を意識するだけで、利用者との距離はぐっと縮まります。新人相談員としての第一歩を、この3ヶ月でしっかり固めていきましょう。