キャリアと自己研鑽

新人介護職が最初の1年で身につけたいスキルとは?

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介護の現場に飛び込んだばかりの頃は、「自分にできるだろうか…」「失敗したらどうしよう」と、不安がつきものです。ですが、最初の1年で基本的なスキルを身につけておけば、一歩ずつ確実に成長できます。

この記事では、新人介護職が1年目で身につけたいスキルを、心構え・技術・記録・コミュニケーションの4つの視点で解説します。

この記事を書いた人


takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

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・kindle出版で『 対人援助一年目の教科書: 現役のプロが書いた実践で役立つスキルと心構え』発売しています。

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まず身につけたい3つの「心構え」

利用者さんへの「敬意」と「観察」

介護の基本は“人と人”の関わりです。どんなに忙しくても、「その人を大切にする気持ち」がなければ介護は成り立ちません。相手を「〇〇さん」と名前で呼び、表情やしぐさから体調や気分の変化を観察する力が大切です。

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「わからないことは聞く」姿勢

最初から全部できる人はいません。わからないことはそのままにせず、素直に聞く勇気が信頼につながります。新人が積極的に聞いてくれると、先輩たちも嬉しいものです。恥ずかしがらずに、わからないことはどんどん聞いてみましょう。

チームで働く「報連相」

介護はチームプレイです。自分ひとりで抱え込まず、気づいたこと・困ったことは、報告・連絡・相談(報連相)を大切にしましょう。チームで仕事をするには、情報共有が重要です。情報共有することが事故防止にもつながります。

新人が最初に覚えるべき「介護技術」

移乗・移動介助の基本

ベッドから車イス、車イスからトイレなど、移乗や移動は日常的な支援です。ボディメカニクス(体の使い方)を学ぶことで、自分も利用者さんも安全に介助できます。

食事・排泄・入浴介助

この3つは“介護の三大ケア”です。ひとつひとつにリスクが伴うため、丁寧に学びましょう。食事中の誤嚥、入浴中の転倒など、注意点を先輩から学び、実践の中で覚えることが大切です。

清潔保持と感染対策

手洗い、手袋の着脱、清拭やオムツ交換など、清潔を保つための基本的なスキルは、今後ずっと使う重要な技術です。とくに感染症予防では、新型コロナウイルスやインフルエンザといった感染症への意識が欠かせません。

実務で求められる「記録」と「報告」スキル

介護記録って何を書くの?

介護記録は、利用者さんの状態やケアの内容をチームで共有するための大切な情報源です。「事実」「時間」「様子」などを具体的に書くことが求められます。

観察力=いい記録につながる

「なんとなく元気そう」ではなく、「午前中はいつもより会話が少なかった」など、具体的な観察が記録力を育てます。少しずつコツをつかんでいきましょう。

報告のタイミングと伝え方

「あとで言おう」はNG。気づいたらすぐに報告することが、事故防止につながります。「何が、いつ、どうだったのか」を簡潔に伝える力を養いましょう。

利用者・ご家族との「コミュニケーション力」

会話が苦手でも大丈夫!

介護職=話し上手である必要はありません。大事なのは「聞く力」。利用者さんの話にうなずきながら耳を傾ける「傾聴」ができるだけでも十分、信頼関係が築けます。

ご家族対応の基本

利用者さんだけでなく、ご家族との関係性を築くことも仕事の一部です。といっても、難しく考えすぎず、「笑顔」「正確な情報」を心がければ大丈夫です。困ったときは、先輩に同席してもらってもOKです。

できる新人になるための学び方

先輩の仕事をよく観察しよう

先輩の動きや声かけにはヒントがたくさん。ただ手伝うだけでなく、「なぜこのタイミングで声をかけたのか?」と観察する目を持つと成長が早くなります。

メモを取り、見返す習慣を

「これは大事だな」と思ったことは、すぐメモ!帰宅後や翌日に見返すことで、知識がしっかり身につきます。

ただし注意点として、メモに利用者の名前や個人情報を書いて持ち帰るのはNGです。やむを得ず持ち帰る場合は、必ず個人が特定できないように工夫し、紛失しないように十分注意しましょう。

研修や資格取得にもチャレンジ

初任者研修や実務者研修、eラーニングでの研修など、自分から学べることがたくさんあります。働きながら学ぶ姿勢が、スキルアップと自信につながります。

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まとめ

介護の仕事は「人の暮らし」を支える大切な役割です。最初の1年で完璧を目指さなくても大丈夫。失敗も経験のうちと捉え、少しずつ「できること」を増やしていきましょう。

あなたの一歩一歩が、誰かの安心や笑顔につながっています。焦らず一歩ずつスキルアップしていってください。