キャリアと自己研鑽

新人介護職必見!『対人援助一年目の教科書』で学ぶコミュニケーション3つのコツ

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介護の現場では、利用者や家族、先輩職員との円滑なコミュニケーションが欠かせません。ですが、新人のうちは「伝えたつもりなのに伝わっていない」「一生懸命やっているのに誤解される」といった壁にぶつかることが多いものです。

そこで今回は、新人介護職員が意識すべき「コミュニケーションの3つのコツ」を、具体例を交えて解説します。

本記事の内容は、対人援助者としての基礎を学べる対人援助一年目の教科書: 現役のプロが書いた実践で役立つスキルと心構えでも詳しく解説しています。介護の仕事をはじめたばかりの方に役立つ内容満載ですので、ぜひチェックしてみてください。

この記事を書いた人

takuma

生活相談員(社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員)

Xにほぼ毎日投稿しています。

職業情報サイトへ生活相談員に関する記事提供実績あります。その他介護情報サイトへ記事提供実績もあり。

・kindle出版で『 対人援助一年目の教科書: 現役のプロが書いた実践で役立つスキルと心構え』発売しています。

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「生活相談員ラボ」では、「生活相談員×学び」をコンセプトに、介護・福祉に関する情報発信をしています。

 

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対人援助一年目の教科書: 現役のプロが書いた実践で役立つスキルと心構え

専門用語はわかりやすく伝える

新人がやりがちな失敗

ある日、家族から「母の様子はどうですか?」と聞かれた新人職員が、こう答えました。

「昨日のバイタルはBP120/80で、SPO2は96%でした。ADLも維持されています。」

家族はポカンとした表情で、「……すみません、それはどういう意味でしょうか?」と戸惑ってしまいました。

なぜ伝わらないのか?

介護職の間では当たり前の「バイタル」「ADL」といった専門用語も、一般の人には馴染みがありません。そのため、専門用語をそのまま使うと、相手は理解できず、不安を感じてしまいます。

どうすれば伝わる?

家族に伝える際は、できるだけ日常的な言葉に言い換えることが大切です。

たとえば、先ほどの説明を次のように言い換えられます。

「昨日の血圧は120/80で正常でした。酸素の数値も問題なく、お体の動きも変わりありません。」

このように、専門用語を噛み砕いて伝えることで、家族も安心し、信頼関係を築きやすくなります。

関係性を築けていないと伝わらない

新人がやりがちな失敗

利用者が水分補給を拒否していたため、新人職員が「脱水になるので水を飲みましょう」と声をかけました。ところが、利用者は「うるさいね、ほっといてくれ!」と怒ってしまいました。

なぜ伝わらないのか?

利用者にとって、新人職員は「知らない人」と同じです。信頼関係ができていないうちに正論を言われても、相手は指示や命令のように感じ、反発してしまいます。

どうすれば伝わる?

まずは、利用者と会話を重ね、関係性を築くことが先決です。

たとえば、次のようなアプローチを試してみましょう。

「◯◯さん、今日は暑いですね。のど乾いてませんか?」「お茶とお水、どっちがいいですか?」

このように、相手の気持ちを考えながら、選択肢を提示することで、利用者の気持ちを尊重しつつ行動を促せます。

正しいことが正解とは限らない

新人がやりがちな失敗

新人職員が利用者の歩行介助をしていたところ、利用者が「自分で歩けるから手を出さなくていい!」と怒ってしまいました。

新人職員は「転倒リスクがあるから支えないと危ない」と考え、正しい介助方法を実践したつもりでしたが、利用者は「自分で歩けるのに助けられるのは屈辱だ」と感じてしまったのです。

なぜ正しい介助が受け入れられないのか?

介護において「安全」は重要ですが、それ以上に利用者の気持ちを尊重することも大切です。「転倒の危険があるから支えよう」という考えは正しいですが、本人の「自分でやりたい」という思いを無視すると、介護される側にとっては納得できないものになります。

どうすればよかった?

「〇〇さんはお元気ですね!でも、もしものことがあると心配なので、横で見守らせてもらってもいいですか?」

このように、「手を出す」のではなく「見守る」ことを提案することで、利用者のプライドを尊重しつつ安全を確保できます。

 

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まとめ

新人介護職がコミュニケーションで意識すべき3つのコツは以下のとおりです。

  • 専門用語はわかりやすく伝える ➡︎ 一般的な言葉に言い換える
  • 関係性を築けてないと伝わらない ➡︎ まずは雑談で信頼関係を作る
  • 正しいことが正解とは限らない ➡︎ 利用者の気持ちを尊重しながら提案する

介護の仕事は「伝える」のではなく「伝わる」ことが大切です。対人援助一年目の教科書: 現役のプロが書いた実践で役立つスキルと心構えでは、今回紹介したようなコミュニケーションのコツだけでなく、新人介護職が知っておくべき基礎知識や現場で役立つ実践的なスキルを詳しく解説しています。「もっとスムーズに利用者と関わりたい」「介護職として成長したい」と思う方は、ぜひ手にとってみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。