生活相談員をはじめたころは介護報酬について疎かったわたしですが、少しずつ勉強することでだいぶ詳しくなり、今はこうしてブログに記事を書けるくらいになりました。
ここでは、生活相談員が介護報酬に強くなるために効率的な勉強方法についてご説明したいと思います。
takuma(@takuma3104 )
生活相談員(社会福祉士・介護支援専門員)。
デイサービスとショートステイの「生活相談員」という仕事を10年以上続けています。
このサイト「生活相談員ラボ」では、「現役の強みを生かした、現場感覚のある情報発信」をコンセプトに、生活相談員をはじめたばかりの人やこれから生活相談員になる人の役に立つ記事を書いています。
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自施設で算定している介護報酬を知ろう
あなたは、自身の働く施設で算定している介護報酬の内容を知っていますか?もし知らなければ、それは介護報酬について勉強をするチャンスです。
自分の身近である職場の介護報酬について勉強することで、本やネットなどよりも効率的に勉強することができます。主体的に学ぶことで、普通に学ぶよりも吸収率が高まるからです。まずは自分の施設がどんな加算を算定しているかを調べて、そこから介護報酬の知識を深めていきましょう。
たとえば、わたしのデイサービスでは「サービス提供体制強化加算(Ⅰ)」を算定しています。このとき、「なんでうちの施設はこの加算が算定できているのか?」というように考えてみましょう。
サービス提供体制強化加算(Ⅰ)は、介護職員のうち介護福祉士が70%以上、もしくは勤続10年以上の介護福祉士が25%以上いるときに算定できます。
これを自分の施設にあてはめて考えると、「あ、うちのデイサービスは〇さんと〇さんと〇さんが勤続10年以上の介護福祉士だから、サービス提供体制強化加算(Ⅰ)を算定できるのか!」というように、介護報酬の仕組みがめちゃめちゃ具体的に頭に入ってきます。
自分の施設を取っ掛かりにして介護報酬の仕組みについて調べていくと、知らず知らずのうちに介護報酬に強くなっていきます。
ちなみに、介護報酬について勉強するときに欠かせないのが参考書です。
いろんな本が出ていますが、この介護報酬早見表さえあれば介護報酬に関する情報は十分に抑えることができます。正直ほかの本は買わなくてOKです。あとはネット検索でカバーできます。
介護報酬改定の時期を活用しよう
3年に1度の介護報酬改定は、生活相談員にとって一大イベントです。来年度の自施設の介護報酬がどうなるのかを知り、改定の手続きをすすめていきます。さらに、利用者やケアマネジャーへ料金変更の説明をする責任もあります。
介護報酬改定の時期に生活相談員は、嫌でも介護報酬と向き合わなければなりません。どうせ向き合うなら、この時期を有効に活用して効率的にインプットしていきましょう。
介護報酬は4月に改定されます。1~3月にかけて、改定の内容をチェックしていきます。一気にやろうとすると頭に入ってきませんので、1月ごろから徐々に情報収集していくとよいでしょう。厚労省やワムネットのサイトから「介護保険最新情報」をチェックします。この時期は新しい情報が頻繁に発出されますので、マメに更新されます。
このとき、新たにインプットした知識を誰かに話すと記憶の定着に効果的です。わたしの場合、この時期は電話でケアマネジャーと話をするときに、介護報酬改定の話題を盛り込むようにしています。誰かに聞いてもらうことで勉強のモチベーションにもなりますし、頭にも入っていきやすいです。ケアマネのほうからわたしの知らない情報をもらえることもありますし、この時期はケアマネも情報収集したいでしょうから、介護報酬の話をすると喜ばれます。
日々の情報収集をしよう
やはり日頃からの情報収集は大事です。わたしがそうだったように、介護報酬について詳しく知らないうちは苦手意識を感じてしまいますが、日頃から目に留めることで苦手意識がなくなっていき、知らず知らずのうちに詳しくなっていくものです。
日頃の情報収集といっても、毎日熱心にやる必要はありません。わたしの場合、SNSで情報収集を行っています。気が向いたときにTwitterのタイムラインに目を通して、気になる記事を読むようにしています。
介護系の情報サイトをいくつかフォローしていますが、おすすめはjointさんです。更新も多く、内容もスッキリまとまっていて分かりやすいので好きです。
あとは、masaの介護福祉情報裏版へLINE登録をしてチェックしています。こちらはブログですが、介護保険の最新情報に根拠を交えて解説してくれているので、詳しく理解することができます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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