相手の話を聞くことは、相談援助職としての基本のきです。
ところで
あなたは相手の話、本当にちゃんと聞けてますか?
みなさんこんにちは。takuma(@takuma3104 )です。
「いままでのわたしは人の話聞けてなかったなぁ」、ということに気付かされた一冊を紹介します。
100%得する話し方 [ 新井慶一 ]わたしみたいに、「人の話なんて普段から聞けてるよ」って思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
著者を紹介します。
この本の著者は、新井慶一さん。
何を隠そうこの新井さん、元ニートです。
さらに、筋金入りの人見知り
実はわたしも人見知りで、高校のときは友だちがあまりいませんでした。
今でこそ「生活相談員」という、人と話してなんぼの仕事をしていますが、当時は人と話すことが超苦手。かなりの人見知りでした。
しかし新井さんの人見知りっぷりをみると、わたしの人見知りなんかかわいく見えちゃいます。
コミュニケーションが原因で、2つものバイトを初日でクビ…
就職して営業の仕事についても人と会うのが怖くて毎日マックとパチンコ通いつめ、その結果クビ…
別の仕事に就いたものの、やはりコミュニケーションがとれずうつ病を発症し、休職…
こう言ってはなんですが、なかなかのダメ人間です。
そんな新井さんですが、今ではメンタルコーチとして多くの方へコーチングを行ったり、何千人もの人の前でも臆することなく話せるようになったりしてるとか。
いったいどんなことをしたらこんなに変われるのか、気になりませんか?
筋金入りの人見知りだった新井さんですらこんなに変わることができたんですから、わたしたちだってこの本を読めばきっと変われるはずです。
さて、この本のタイトルには「得する話し方」とありますが、この本で新井さんが伝えたいことは一貫しています。
それは
自分の話はせず、相手にしゃべらせよ
ということです。
「そんなの当たり前じゃないですか」
って思った人、いると思います。
では質問ですが、あなたは本当に自分の話をせず相手の話を聞けてますか?
頭ではわかっているのですが、多くの人は相手の話を聞きながら、いつ自分の話をしようかばかりを考えているんです。
そう、わたしたちはついつい自分の意見を言ってしまうのです。
わたしもつい、相手のしている話を強引に自分の話にしちゃう、いわゆる「会話泥棒」をしちゃってます。いかんいかん。
そんな話したがりのわたしたちに、新井さんは「まず会話の舞台から降りろ」と教えます。
会話の舞台から降りて、話している人へスポットライトを当てる役に徹しろ、と。
つまり、自分の意見を言わず聞き役に回れってことですね。
そうすることで、相手はわたしたちのことを価値のある存在だと思ってくれるわけです。
そしたらこっちのものですね。
このあたり、バイスティックの7原則の
非審判的態度
や
受容
にも通じる部分があるなぁと思いました。
新井さんは、相手に9割話させることを推奨しています。
とはいえ、人の話をいきなり聞くのは難しいもの…。
この本には、できるようになるためのポイントやテクニックが具体例に書かれています。
いきなり話を聞けるようになれなくてもいいんです。
今まで7割自分の話をして3割聞いていたとしたら、その割合を6:4、5:5、4:6というように、徐々に話を聞く割合を多くしていくだけでも効果あり。
一歩ずつやっていくことであなたも確実に話の聞ける人、つまり得をする人になれるはずです。
takuma
生活相談員(社会福祉士・介護支援専門員)。
デイサービスとショートステイの「生活相談員」という仕事を10年以上続けています。
このサイト「生活相談員ラボ」では、「現役の強みを生かした、現場感覚のある情報発信」をコンセプトに、生活相談員をはじめたばかりの人やこれから生活相談員になる人の役に立つ記事を書いています。
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