もしかして、「認知症は忘れっぽくなること」だって思ってたりしませんか?
その認識、実は間違ってますよ。
その理由はこの本の中に書いてあります。
ここでは、わたくしtakuma(@takuma3104 )が、生活相談員へおすすめの書籍を紹介したいと思います。
ここでご紹介する本は、『認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われて怒る理由』です。
この本の著者は、医師の木之下徹先生。東京の三鷹市でクリニックを営まれている木之下先生が、今までに5000人を超える認知症の人を診た経験を元に、この本を書かれました。
「お医者さんが書いた本じゃ専門用語多めでわかりにくいんじゃないの?」
なんて心配はいりません。具体例が多くてイメージしやすく、専門用語も少なめ。それに説明が丁寧。そこに医師としての専門知識が加わっているから、わたしも読んでいてわかりやすく読みやすかったです。
この本、控えめに言っても名著です。普段わたしたちが抱いている認知症に対しての誤った認識を、気持ちいいくらいにブッ壊してくれています。わたしの認知症に対する認識も、完全にブッ壊してもらいました。
たとえば、先ほどの「認知症は忘れっぽくなることである」という、わたしを含め多くの日本人が持っている、もはや常識化してしまった固定観念があります。その固定観念に対して、木之下先生は「そうじゃないんだよ」と、今の認知症の本当の話をしてくれています。
「認知症は忘れっぽくなることじゃない」
この理由がわかることで、本書のタイトル、認知症の人が「さっきも言ったでしょ」と言われると怒る理由も理解することができるはずです。
わたしはこの本を読んで、今の社会って認知症への固定観念がだいぶ強いんだなぁって思いました。先ほど挙げた、「認知症は忘れっぽくなること」という固定観念の他にも、「認知症は予防できる」とか「認知症には脳トレが効果的」など、一般的に常識と思われていることがあります。今まで信じられてきたその常識が、実は間違っていたとしたら…
そして、長年認知症に向き合ってきた木之下先生が導き出す、「どうしたら認知症の人が生きやすい世の中になるか」という究極の問いへの答えとは…
ぜひ認知症の最新の知識をインストールしてみてください。目からウロコが落ちまくること間違いなしです。
takuma
生活相談員(社会福祉士・介護支援専門員)。
デイサービスとショートステイの「生活相談員」という仕事を10年以上続けています。
このサイト「生活相談員ラボ」では、「現役の強みを生かした、現場感覚のある情報発信」をコンセプトに、生活相談員をはじめたばかりの人やこれから生活相談員になる人の役に立つ記事を書いています。
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