どーも
生活相談員のtakuma(@takuma3104 )です。
この業界で働いていて感じますが、特に福祉業界は“お金儲け”をしてはいけない、という社会的イメージが強い気がします。
たとえば、
「お金を稼ぐためにコンビニで働いています」
は、社会的に受け入れられますが、
「お金を稼ぐために介護の仕事をしています」
は、社会的に受けがあまりよくありません。
その理由として、社会的に
「お金儲け = 悪」
「福祉 ≠ お金儲け」
という価値観があると思うのですが、「お金儲け」ってそんなに悪いことなのでしょうか?
大いに儲けましょう!
結論から言います。
「介護業界は、お金儲けをしなければなりません!」
みなさん、大いに儲けましょう!
介護業界が儲けなければいけない理由は、大きくふたつです。
儲けなければ利用者が不利益を被る
デイサービスを例に挙げてみたいと思います。
そのデイサービスが、いくらいい介護が提供できるデイサービスだとしても、儲からなければ潰れてしまいます。
潰れてしまったら、今までデイサービスに通ってくれていた方たちは、明日から行く場所を失ってしまいます。
途方に暮れてしまいますよね。
せっかく慣れ親しんだデイサービスだったのに、別のデイサービスを探さなければならなくなります。
「初めまして」とまた一から自己紹介をして…
また一から顔と名前を覚えて、…
など、全て最初からやり直さなければなりません。
高齢者にとって、このような環境の変化は致命的となる場合があります。
認知症の進行や、喪失感によるうつ症状などが発生するリスクがあります。
今までデイサービスで培ってきた“なじみの関係”が失われるのは、高齢者にとってかなりのストレスになるでしょう。
もちろん、倒産は最悪な状況です。
しかし、倒産までには至らずとも、儲かっていないデイサービスは、徐々に活気を失っていきます。
「儲かっていない」ということは、「利用者が集まってきていない」ということです。
すなわち、「人気がない」デイサービスということです。
人気がないデイサービスに、利用者は通いたいとは思いません。
ますます利用者は減り続けます。
まずは、儲けなければなりません。
儲けることで、活気があふれ、利用者に喜ばれるデイサービスとなっていくのです。
よい介護には金が必要
お金があれば、デイサービスの経営者はスタッフに十分な給与を支払うことができます。
儲かっているデイサービスには、よい人材が集まります。
経営の安定していないデイサービスに、よい人材は来ません。
入社してもすぐに辞めてしまうでしょう。
働いているスタッフが安定した生活を送れ、将来をきちんと設計できるようになって、はじめて利用者へよい支援を提供できるようになるものです。
明日の生活もままならない人に、他人に何かを与えることなんてできません。
スタッフが満たされていることで、はじめて利用者への介護が提供できるのです。
そこで働いているスタッフが満足していることは、よい介護の必要条件です。
そして、お金はスタッフが満足して生活するための必要条件です。
よい介護を目指すには、お金が必要不可欠なのです。
お金儲けって悪いこと?
そもそも、お金儲けって悪いことでしょうか?
金儲け=汚いというイメージ
福祉=無償のイメージ
世の中には、お金を儲けることが汚いと思われている節があります。
特に、福祉の世界ではお金儲けは忌み嫌われる傾向が強いです。
ボランティアなど、無償でやることが美徳とされる向きもありますよね。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
お金は価値の対価です。
よいサービスを提供して、価値を生み出している人のところに、お金は集まるものです。
だから、お金を儲けているということは
その分の価値を社会に提供しているということ
です。
お金は、どれだけの価値を利用者に提供できたかを教えてくれる指標のひとつです。
必要なサービスを受け、豊かになった高齢者が、その対価としてお金を払います。
そのお金をもらうことで、スタッフも豊かになります。
つまり「デイサービスでお金を儲けた」ということは、「そのぶんわたしたちは利用者の方に対して価値を生み出した」ということなのです。
お金儲けは卑しいものではなく、とても尊いものなのです。
というわけで、介護・福祉業界で働くみなさん!
これからはガンガンお金儲けしましょう!!