先日楽天booksである本を注文した。
“介護”について子ども向けに書かれた本だ。
(本のタイトルは伏せます)
うちの子どもに、介護について伝えるきっかけになったらいいと思ったからだ。
(まだ早いが…)
読み進めると、このような内容が書いてあった。
介護のいらない世界が実現できたとしたら、それは素晴らしいことだと思いませんか。
そこには、介護を必要とするお年寄りはいません。
あと何十年か先、みなさんには介護のいらない世界をいきていてほしいと考えます。
こんな内容だった。
子ども向けに書かれた介護の本に
「介護のいらない世界が実現できたとしたら、それは素晴らしいことだと思いませんか?
そこには介護を必要とするお年寄りはいません」
と書いてあった
確かにそれはそれで素晴らしいのかもしれないけど、なんだか違和感を感じてしまう— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年5月9日
確かに、介護のない世界は素晴らしいかもしれない。
ピンピンコロリで死ぬことが理想的な死に方であり、そのために健康寿命を平均寿命に近づけましょう、というような価値観は確かにあるだろう。
でもねぇ、
なんか違和感がある。
実際に今、介護を受けている人の存在価値を否定されている気がしてしまうのだ。
少なくすることはできるかもしれない。
でも、ゼロは無理だ。
交通事故をゼロに
犯罪をゼロに
病気をゼロに
みたいな議論なんじゃないだろうか
現実離れしていないだろうか
飛躍して
障害者をゼロに
なんていう危険思想に発展しないだろうか
介護予防のための自助努力それ自体は否定しない。
でも、それでもし介護が必要になってしまったら、それは悪なのだろうか。
われわれが理想とすべきは、どんな状態になっても幸せに生きていける社会なのでは
と、この本を読んで思った。
今日の1曲
papyrus/浅井健一