生活相談員研究室

「自立している状態」について考えてみた

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介護保険は自立の支援が目的と言われている。

 

自立って言葉、聞こえはいいがとても抽象的であり、ぶっちゃけイメージがしにくいなぁと、この業界に10年以上いる今でも思っている。

 

この前読んだ本にいいことが書いてあったので、自分への備忘目的も含めてシェアしたい。

 

書いてあったのはこの本

 

この本の一節に

「自立していない状態」というのは、頼る先が一本のロープしかない状況のことだ 

~中略~

「自立している状態」というのは、ロープほど太くなくとも何本ものひもや糸で支えられていて、もしその中の一本が切れてしまったとしても平然と生きていける状況のことを言うのだ

 

と、ある。

 

まったくその通りだと思った。

 

子どものうちは、親が頼りだ。

つまりは、一本のロープが頼りだ。

しかし、成長するにつれ、友だち、先生、学校、塾、習い事など関わる人やコミュニティ(=ひも)が増えていく。

大人になるとさらに、会社、上司、部下、趣味、恋人、配偶者、子ども、、などどんどん増えていく。

こうして親という依存先がなくなっても生きていけるようになって、はじめて「自立」した、と言えるのだろう。

要介護者や俗にいう障害者などは、このロープの本数が少ないがゆえに支援が必要となってくるのだろうと理解した。

 

 

 

 

似たようなことを『マコなり社長』が、YouTube『誰にでも悩みゼロの「無敵の人」になる方法ベスト5』の中で言っていた。

 

曰く、

悩みゼロの無敵の人になる方法は「依存先を増やす」ことだ、と。

人が思い悩むときは、たいていひとつの依存先に強く依存、執着したときである。

そんなとき、複数の依存先を持っていればひとつに執着することが減る。

 

 

これもまったくその通りだと思った。

個人的に、SNSやブログ、YouTubeという、仕事と家庭以外の別の依存先をみつけたことで、それ以前と比べてメンタルが安定したと感じていたが、それは支えられるひもが増えたから、なのかもしれない。

 

 

 

まとめると、要は

 

依存しないことが自立じゃないんだ

 

ということ。

 

依存先をたくさん持っていて、どれかひとつが切れても支えてもらえる状態が自立なんだ

 

自立なんて言いながら、実は自ら立っているわけじゃない。

周りに立たせてもらってるんだ、ってことなんですね。

 

 

 

ADLとQOLから考える介護の本質についてどーも 生活相談員のtakuma(@takuma3104 )です。 施設内の研修で聞いた、ADLとQOLについての考え方が勉強に...