こんにちは
生活相談員のtakuma(@takuma3104 )です。
わたしはデイサービスとショートステイの生活相談員をしています。
今これを書いている5月5日現在も、コロナウイルスは依然として猛威を振るっており、終息の目途は立っていません。
私の住んでいる地域は今現在幸いにもコロナウイルスは流行しておらず、直接的な影響は少ないです。
とはいえ、緊急事態宣言が全国に出ている状況下です。
わたしの働いている施設でも、コロナ前と比べてそれなりの影響が出ています。
ここでは、コロナ前とコロナ後の変化を、わたしがつぶやいたTwitterを通してまとめてみました。
ショートステイのキャンセルが出る
ケアマネからショートステイのキャンセルの連絡が立て続けに2件
どちらも
「新型コロナウイルスの感染拡大による不安から、家族が旅行の予定を中止して出かけなくなったので、利用者本人もショートステイに行かなくて大丈夫になったから」
との理由であるとのこと間接的ですが影響が出始めてきました
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年2月18日
はじめに影響が出たのはショートステイでした。
2月の中旬でしたね。
旅行のためにショートステイを予約していた方から、予約のキャンセルが出始めました。
当初は大した影響ではありませんでしたが、次第にキャンセルが増え続けているのが現状です。
普段であれば、このゴールデンウィークの時期のショートステイは満床となります。
しかし今年は空き部屋が多いのが現状です。
情報に振り回される
ケアマネから聞いた話
担当してる人の家族が1月に中国へ渡航歴あり(武漢ではない)
戻ってから1ヶ月以上一緒に過ごしているが、本人、家族ともに発熱の症状なし
その人の通ってるデイサービスが、最近になってその情報を得た
次の日からデイサービス利用中止になったこれは危機管理?それとも…
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年2月25日
コロナウイルスがはやり始めの頃、中国への渡航者をやたらと恐がる事業所がありました。
一時的にサービス利用停止になりましたが、その後事業所側から撤回の連絡があったそうです。
ヘタしたら権利侵害になりかねない、デリケートな話です。
また、こんなこともありました。
「新型コロナウイルスにはアオサがいいって言われてるみたい」
「そんな訳ないよねー」
職員間でそんな話をしていたら
併設病院の医師が
「知らないのか?新型コロナにはアオサだ!」
と自慢気に話始め
どうやら外来で患者に伝えまくっているという話を聞いて
メディアリテラシーの低さに背筋が凍った— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年2月27日
正しい情報が伝わらず、デマに翻弄されるということが実際に起きていました。
デイサービスを休む人が出る
2月の下旬には、ショートステイに続きデイサービスの利用者からもお休みの連絡が入るようになりました。
デイサービスの利用者
家族から「コロナ対策のため3月半ばまでお休みします」と連絡あり
自主判断してデイサービスをお休みされるお宅が出てきました— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年2月29日
この時期にこの判断ができたこのお宅は、すごいと思います。
お休みの連絡をいただくことが増えたのは、4月に入ってからでした。
「コロナが心配なので、しばらくデイサービス休みます」
との連絡が昨日も1件、今日も1件
うちの地域では身近に感染者はまだ出ていませんが、利用者や家族の不安は日に日に増しているのかもしれません— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年4月2日
4月7日に、7都府県を対象に緊急事態宣言が出ました。
緊急事態宣言の前後で、デイサービスを休む人が増えてきました。
「しばらくデイサービスを休みます、家でみます」
って利用者の家族から連絡家でみられないからデイサービスに行かせているけど、命には変えられない
悩みに悩んで決めたらしい
家族にとっては苦渋の決断なんだろうなぁ
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年4月18日
デイサービスを利用しなくても生きていける人は、休んでも生きていけます。
でも、デイサービスに来なきゃ生きていけない人も正直いるんですよね。
休むことが正しいとも、休まないのが正しいともいえないです。
厚労省からの通達に基づき37.5度以上の人は利用停止
コロナウイルス関連の厚労省からの通達は、ひっきりなしに出ています。
特に大きな影響を受けたのは、
2月24日に出された介護保険最新情報Vol.769http://www.roken.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/02/769.pdfです。
この通達の中で、利用者に37.5度以上の発熱が認められる場合には、原則として利用を断るように求められています。
この「37.5度ルール」によって、デイサービスとショートステイの利用者を受け入れる基準が、良くも悪くも明確になりました。
厚労省からの通達が出されて以降、うちのデイサービスではまだ37.5度以上の発熱でお断りするケースは出ていませんが、時間の問題でそのうち出てくるはず
平熱が高くて常に37度台って人もいますが、一律37.5度で区切ることになるので、「急に何で?」って受け入れてくれない家族も出てきそうな予感
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年2月29日
うちの施設では、3月2日にはじめて37.5度超えの利用者が出ました。
デイサービスの利用者
午後から37.6度の発熱
厚労省の通達に基づいてサービス利用中止し、自宅までお送りした
「このご時世だから」と、家族にはご理解いただけて何よりなんて思ってたら、今度は娘の保育園から連絡あり
「熱が37.8度出たのでお迎えを」とのことこのご時世、老人も子どもも大変だ
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年3月2日
「割と理解を示してくれる方が多いなぁ」
というのが率直な感想です。
ですが、中には
コロナ対策で、37.5度以上は退所って前もって伝えているのにも関わらず37.8度出た担当の利用者を
「少し高いくらいで何でダメなんですか?このままショートステイで様子見れないですか?」
とゴネるケアマネ調整が大変なのはわかりますが、怒りの矛先をショートステイ側に向けられるとちょっとつらい
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年3月22日
ケアマネからブーイングをもらうケースがありました。
確かに利用を断るのは簡単ですが、それを調整する方大変だと思いますね。
今日はショートステイ利用者が37.5度の発熱
平熱の高い人でカゼの症状もありませんでしたが、厚労省の通達に従いサービス中止して自宅へ帰宅
病院を退院して直接ショートステイに来て老健の入所待ちをしてる人だったので、ケアマネは急遽ベッドの搬入とヘルパーの調整に追われることに
大変だこりゃ
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年3月11日
あと、ショートステイ特有ですが、ショートステイを利用して施設入所までの期間をつないでいる人がいます。
そういった人でも、発熱してしまえばショートステイを退所してもらわなければなりません。
病院はその程度の発熱では入院させてくれないでしょうから、おのずと自宅で過ごさなければならないことになります。
そういった人は自宅に帰ることを想定していませんので、急遽サービスを調整するとなると大変です。
病院を退院して今日からショートステイ入所の人
入所時に体温測定したら
37.7度
元々平熱は高い人ですが、コロナ対策で37.5度以上は利用中止と厚労省の通達のため受け入れできず
断るこっちは簡単ですが、急に行き場を失った本人と家族は正直つらかったと思います
結果的に病院へ戻れたようですが
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年3月19日
レアケースかもしれませんが、実際にこんなこともありました。
“自粛”が進む
コロナを考慮し、今月うちは実績配りを兼ねたケアマネへの営業回りを控えましたが
うちのケアマネ宛てには今まで通り実績持ってくる事業所が多かったでも中には、ノーマスクで回っている強気な事業所もいて、ちょっと心配になる
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年3月3日
わたしの施設では、毎月月初に前月分のサービス利用実績を直接ケアマネの事業所へ届けていました。
それを、3月からやめました。
今は郵送するようにしています。
まぁ、いまだに窓口に来てくれる事業所もいますけどね…
おしゃべり好きな他事業所のケアマネ
来月の提供票を配りに来たうちの窓口に来て話すこと30分
まぁ帰らない帰らないマスクはつけていたものの、こんな時期に長話は控えてほしいなぁ
提供票を郵送してくれる事業所も多い中、危機感のなさに温度差を感じてしまいました
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年4月27日
うちの地域ではまだ新型コロナウイルスの感染者は出ていませんが
担当者会議を自粛するケアマネや、担当者会議の出席を断る事業所がちらほら出てきました— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年3月12日
担当者会議も少なくなり、照会の依頼が増えています。
利用者の状態に大きな変化が見られないなど、ケアプランの変更内容が軽微であると認められる場合は、サービス担当者会議の開催は不要である
介護認定審査会は必ずしも特定の会場に集まって実施する必要はない
コロナウイルスの影響で
この業界に必要ないものが浮き彫りにされてきた気がする…— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年3月3日
コロナの影響に関わらず、必要のないものはなくなった方がいいですね。
職員間に意識の差が出始める
コロナウイルスの対応について世の中に意識の差があるように、介護施設の職員間にも意識の差がみられます。
介護職員がどこかからコロナウイルスを持ってきてしまうと、その施設は致命的なダメージを受けることになります。
ですが、それを他人事と感じている職員がいることもまた事実です。
「不要不急の外出は避けましょう」と施設側が職員へ呼びかけたところで、結局は職員個々人の判断に委ねられているが故、強制力はない訳で…
実際のところは映画やパチンコ行ってたり、海外旅行に行ってる職員がいるのがうちの施設の実情だったり
介護従事者であってもコロナ対策への意識は人それぞれ
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年3月6日
こんな時期にパチンコ屋へ通ってたことが発覚したうちの介護リーダー
一時の快楽と引き換えに、彼は一瞬で周りからの信頼を失ってしまいました
みんなつらい
みんな我慢してる
こんなときこそ自らの行動で規範を示せるリーダーでありたい— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年4月21日
何でもかんでも我慢しろというつもりはありませんし、自己犠牲の精神を介護従事者に求められても困ります。
命には代えられませんから。
ですが、こういう大変な時期こそ介護従事者としての意地を見せたいと感じています。
少なくとも、仲間から後ろ指をさされるような行動はとりたくないなぁって思います。
意識高く応援してくれる協力者だっているのですから。
地域の人からうちの施設へマスクの寄付があった
「みなさん大変でしょうから」と直接届けに来てくれた
聞くと、これから給付される10万円でもマスクを買って、近隣の福祉施設にも配ろうとしているそうだ
応援してくれる人が周りにいる
マスクよりもその気持ちがうれしくて、目頭が熱くなりました
— takuma@生活相談員 (@takuma3104) 2020年5月1日
コロナウイルスを機に、介護業界に変化が起こっていることは確かです。
早く沈静化することを望みますが、正直、まだ先は見えません。
そんな時代に生きる者として、いち介護従事者として、何が正しいかはわかりませんが、自分なりの正解を模索し続けながら立ち居振る舞っていきたいと思っています。