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読書メモVol.4『発達障害という才能』

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本書の概要

読書記録

この本を読んだ理由

息子がADHDなので、本書に書かれている発達障害のなかでもADHDに特化して知識を得たいと思っている。ADHDだからとネガティブにとらえるのではなく、生まれ持った才能としてとらえ、息子の成長を応援していきたい。2022/5/3読了。

100文字要約

エジソン、モーツァルト、三木谷浩史…ADHDの人のなかには異能の人たちが存在している。名称こそ「障害」だが、むしろ「特性」といった側面のほうが強い。その特性をうまく活かすことができれば、社会に価値を生むことができる。

本書から得た知見

① マインド・ワンダリングとは?

「考えが中心的なテーマからそれて、飛躍してしまうこと」を、マインド・ワンダリングという。頻繁なマインド・ワンダリングがADHDの思考特性である。マインド・ワンダリングには、講義内容の理解を妨げたり交通事故のリスクを高めたりといった、ネガティブな面がある。一方で、創造性を育むといったポジティブな面もある。「常に頭が動いていて、考え事でいっぱいである」「同時に複数の思考が浮かび、制御できない」というような、頻繁なマインド・ワンダリングがADHDの思考特性である。

② ADHDに向いている職業・向いていない職業

ADHDの特性から、向いている職業と向いていない職業がある。ADHDでは、型にはまったきっちりとした仕事は苦手な人が多い。彼らには、おおざっぱに業務を与えられて、後は自分のペースで勝手に進められる環境が重要である。「数字が正しいか、間違いがないか」を確認するような「収束系」の仕事より、「こういうことをやりたいんです」「こういうアイデアどう思いますか?」といった「発散系」の仕事を選ぶとよい。

③ 発達障害の人にとって日本は居心地のよい社会か?

日本には、伝統的な価値観や社会構造が揺るぎないものとして存在している。調和を重視するが故に、「出る杭を打て」という風潮があり、同質の人間で集まるのが日本という社会の特徴である。このような社会では、社会の慣習に逆らうことの多い発達障害の特性を持った人物は基本的な規範から外れることは許されずに、バッシングの対象となりやすい。日本の心理的、社会的状況は必ずしも発達障害という「異能」の人を積極的に受け入れているとは言えない。

キラーフレーズ

「過剰集中」は、発達障害の中でも、ADHDによくみられる。ADHDの人は、いったん何かに「はまる」と、とことんまでそのことを続けて貫き通すことは珍しくない。(p.42)

「衝動性のコントロールができない」点と、「新規さへの希求」「危険を好む特性」は、ADHDに特徴的な性質である。(p.135)

 

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