『相談に乗る技術』執筆中

相手の気持ちを受け入れる(1)

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「相談に乗るための7つの法則」、4つ目は「相手の気持ちを受け入れる」です。

こちらも例をもとに説明していきます。

斎藤さん 21歳 女性 大学4年生

マーケティングに興味があり、広告代理店への就職活動をしている。つい先日、第一志望だった企業から不採用の通知が届き、自信をなくしてしまった。

もともと心配性な性格で、マイナス思考になりがち。「自分はこの業界に向いてないんじゃないか」と落ち込んでしまった斎藤さんは、同じゼミの阿部さんに相談をした。

阿部さん 21歳 女性 大学4年生

就職活動はしているが、特に将来やりたいことはない。これまで3社の採用試験を受けているが、すべて落ちている。しかし持ち前の明るさもあり、まったく気にしていない。楽天家であり、「何があっても人生どうにかなる」が信条。

斎藤さん
斎藤さん
ゴメン、阿部さん、、ちょっといい。
阿部さん
阿部さん
なに?斎藤さん、どうかした?
斎藤さん
斎藤さん
ちょっと相談があるんだけど、実は本命だった〇〇社が不採用になっちゃってさ…。わたしってこの仕事に向いてないのかなって思って…。で、その…
阿部さん
阿部さん
いやっ、ていうかわたしそういうテンション無理だから!

よくわかんないけどまだ1社しか受けてないんでしょ?だったら大丈夫だよ!わたしなんて3社も落ちたけど全然気にしてないよ!

斎藤さん
斎藤さん
え、でも…
阿部さん
阿部さん
斎藤さんは考え過ぎなんだよ!わたしみたいにさ、もっと気楽に考えたほうがいいよ!
斎藤さん
斎藤さん
うん…

 

斎藤さんは、阿部さんに話を聴いてもらうことで自分の気持ちを整理したかったようです。阿部さんは斎藤さんを励ますつもりのようでしたが、その気持ちは斎藤さんにうまく伝わらず、斎藤さんは不完全燃焼な気持ちが残ってしまいました。

阿部さんは、いったいどのようにすればよい相談にすることができたのでしょう?